キョン!シャドバやるわよ!
シャドバを全くやったこともないのにこのCMが好きすぎてこのフレーズを連呼していたらシャドバプレイヤーにフォローされて困惑したりした2019年。
今年も私のまとめをみなさんの濃厚な考察・批評の隙間でお送りします。
さて、『2019年三大消されたもの』といえば、
今井リサの弟、そしてぱすてるメモリーズ2話ですね。(あと一つは?)
①ぱすてるメモリーズ #2「ご注文は?と言われても……」
いまさら説明するまでもなくみなさん知っていることではあると思いますが、
この回は現在ではブルーレイ未収録、配信も全て停止になっており
録画を持っている人に見せてもらうしか見る方法がない封印された回となっています。
封印された真の理由は現在においても謎であるとされていますが、
ともかく封印されるまでの経緯やその後のぱすメモ本体のサービス終了、
年を越す前にツイッター公式アカウントもサイレント消滅しており今年を語る上では外せない回となりました。
この回はまだ2話目、作品の方向性が示された重要な回ですから、
思い出す意味を込めてちょっと振り返ってみたいと思います。
オタク文化が衰退した時代。人々の心の中から失われた思い出を取り戻すために作品の世界に行き、
その原因であるウイルスを倒す、という流れの作品であることが冒頭で分かりますが、
まず今回やってきたのが「うさぎさんカフェへようこそ」という作品の世界。
ツイッターでも比較画像をよく見かける、どこかで見たような美しい風景。
しかしその世界で出会ったのはうなぎ人間だったのです!
ウィルスによってうさぎがうなぎになったわけですね。なんでだよ。
パチモン感のすごすぎるチノちゃん。こちらもうなぎ人間化しています。
頭の上に乗っているのはチョッピー。声は冬月先生ではありません。
銃をこれ見よがしに見せないと判別できないぐらいのリゼちゃんもいます。
ウィルスを追ってチョッピーのコーヒー占いの通り水難に襲われたりしているうちに
巨大なマザーウィルスが登場。
雑魚ウィルスを圧倒するものの、うなぎの成分から抽出したぬるぬるエキスに大苦戦。
超ぬるぬるエキスで永遠に滑りつづけろと煽る敵BBA。
「そうか!滑りつづければいいんだ!」
!??
機転によってピンチを脱し大逆転勝利です!
パロディ関係ない名シーンなのですが、こういうところも封印されてしまってとても残念です。
マザーウィルスを倒したことで元に戻ったニセチノちゃんたち。
相変わらずパチモン感がすごいですが、作品に会いたいと思った時に会えなくならないように世界を守ってというエールを貰ってお別れとなりました。
まあこの回にはもう会えないんですけど。
うさカフェの世界をもとに戻したことで現実世界の人々の記憶にもうさカフェの思い出が戻ったのでした。
まあ、また来店することはできなくなったんですけどね。
そういえば肉のすごいエンディングが初披露されたのもこの2話でした。
ありがとう、協力企業のみなさん!(ごちうさは除く)
大切な作品の思い出を守ることがテーマの作品で起こった悲しい事件でした。
今井リサの弟も生きたかったでしょうに…
続いては「歴史を守る」点では共通した点もあるあのアニメから。
②BAKUMATSUクライシス #10 「消滅! 巨城スサノオ!」
この回は2019年を代表する神回であるため多くの人が10選に選ぶと思われますが、
例え最多得票となっているとしても絶対に外せない一話となっています。
とにかくオタクというのは四天王とか六なんとかとか十なんとかとか、「数」を冠するグループが大好きですが、この回はその新しい地平を切り開いていると言えるでしょう。では、その活躍を紹介します。
武士の時代を終わらせないため、歴史改変を行う道具を使おうとしている新撰組の土方。
それに反対する近藤や沖田、そして高杉ら、というのがここまでの流れです。
仮面の男が二代目無限斎こと土方さんです。(初代無限斎は1期でやられました)
帝を救うため巨城スサノオの地下牢にやってきた高杉たち。
同じく囚われている近藤や沖田に帝の場所を教えてもらいます。
しかしその前の牢で出会ったのが…
「スサノオ十二将の残りの4人!!」
敵の大将、無限斎に仕える「スサノオ十二将」ですが、
1期ではわずか4人のみが登場、この2期でも登場したのは4人であり、
残り話数がもうないにも関わらず4人も未登場のままだったのです。
無限斎と気が合わずに幽閉されていた残りの4人に対し、
無限斎と戦うなら解放するという取引を持ちかける高杉。
面白いもん見せてやる!という高杉の言葉によって協力することに同意する残りの4人なのでした。
解放され暴れはじめる残りの4人。
エレキテルによる電撃攻撃ができる平賀源内!!
筆パワーでねじ伏せる葛飾北斎!!
トリッキーな戦いぶりの世阿弥!!
幻術を駆使する芦屋道満!!
無限斎側に残った最後の十二将である森蘭丸も坂本龍馬によって超あっさり倒され、
高杉たち、そして残りの4人対土方(二代目無限斎)の戦いが始まります!
残りの4人ビーム!!プリズムビームに並ぶ謎ビームとして知られていますね。筆から出てるの何!?
ピンチに陥る坂本龍馬をビームで救う残りの4人!
その衝撃で坂本龍馬はそのへんにあった謎の窓から外に放り出されてしまいます。
土方の反撃によってダメージを負い、「楽しめた」と言いながら消えていく残りの4人。
そして巨城スサノオも消滅…!?というところで引き。
衝撃的な登場から電撃退場まで、凄まじい存在感を見せた残りの4人でしたが、
このあとのオマケコーナーもスサノオ十二将づくし。
「スサノオ十二将の残りの連中を奇兵隊と呼ぶことにしたんだ」
残りの連中扱いされつつもまんざらでない残りの4人ですが、そこに現れたのが…
13人目の十二将、天草四郎!
14人目の十二将、大塩平八郎!
15人目の十二将!16人目の十二将!
だが、十二将の出番は、もうない!!解散!!
残りの4人を処理し、さらに4人を追加してオチをつける。
怒涛の展開とあまりの手腕に震えが来るほどの回でした。
ただ、この後も面白いもん見せてくれるすごい回が続くので間違いなく必見のエンタメ作品だと思います。
続いてBAKUMATSUとは全く違う作風のエンタメですが、
とにかくジェットコースターのようなドメスティックを見せてくれたのがこの作品でした。
③ドメスティックな彼女 #10 「うそつき……っ」
このアニメ、簡単に言えば思いを寄せる女性教師とその妹のダブルヒロインとのドキドキ同棲ストーリーなんですが、やたらとドロドロしておりかつ、主人公のクズっぷりによりとても楽しい作品に仕上がっています。
この10話はとにかく激しいドメスティックが見られます。
この回の最初のカットです。ここまででほぼ両想いになっている主人公と先生。
いきなり全力でアクセルを踏んでいるのがわかります。まさにドメスティック!
妹が主人公のことを好きなのを知って先生(姉)は一人暮らしすることにしたのですが、
こいつは妹の方に嘘をつき、先生のところに押しかけてイチャついているというわけです。
このシーンは料理中だけど先生がかわいすぎてキスしちゃったwというシーンです。ドメスティックすぎますね。
その主人公を襲う突然の事故!
不意のヒジ討ちを食らって階段から転落、足を骨折してしまったために先生の家に押しかけることができなくなってしまいました。
そんな彼に大攻勢をかける妹。
どんなシチュエーションなんだよ。
暗闇の中で一緒にお風呂に入っていたところ、
彼のドメスティックをドメスティックしちゃうトラブルもありましたが問題はここから。
嘘をついていたことが妹にバレ、そこでさらに嘘を重ねる主人公。
なんとか誤魔化せてその場は凌げたのですが…
直後のシーン!急転直下のドメスティック、たまりません。
ドメスティーーーーック!!!もう止められない!!
が、そこに!?
妹ちゃんがまさに行為に及ぶ直前の先生たちのところにやってきてしまったのです!
「うそつき……っ」
絞り出すような声の名演でサブタイ回収。
先生のことが好きなことをついに白状したところでこの回は終わりました。
姉のところに押しかけていること、そして主人公の気持ちが妹にバレてしまうという重要な回で、姉→妹→姉というキスシーン3発がある、まさに一寸先は闇のジェットコースタードメスティック。
もはやデタラメな用法でドメスティックを連呼するしかない、楽しすぎる回でした。
でも、女教師との情愛シーンでドメスティックを連呼するのはマジで楽しすぎるのでみなさんもやってみてください。
乱れた情愛の次は忠義のある先生の話が見たいですよね。
アニメの緩急こそ最高の楽しみ、それが私のプライド…
④アサシンズプライド #12 「暗殺教師の矜持」
この回は最終回。今期でもトップクラスの、最終回に相応しい盛り上がりとなっています。
貴族の家に生まれながらマナを発現できずに無能才女とあだ名されていたメリダ=アンジェル(マイ・リトルレイディ)ですが、
突然現れた怪しすぎる仮面の男が父親を名乗ったため貴族の生まれであることを疑われたのでした。
どう見ても怪しすぎる仮面の男をなぜか信じて騒動になっているわけですが、元々疎まれていたという事情もあります。
そんなメリダお嬢様が貴族の生まれではないことを証明するためのクソ裁判が行われようとしています。セットのシチュエーションは不思議の国のアリス。多分アリスコスプレのための舞台装置だと思います。これがロリコンズプライド。
こちらがメリダお嬢様を糾弾する貴族の方々です。
メリダお嬢様のクラスが親から受け継いだものではない「サムライ」であることを明かし、問い詰める仮面裁判長。こいつが今回の黒幕。
また、最近突然マナに目覚めた不自然さも追求されることになります。
メリダお嬢様はアサシンであり家庭教師であるクーファ先生からマナを移植され「侍」クラスになったのですが、これは秘密のこと。
口籠っているといきなり「これではっきりした!」とガヤが飛んでくるのですが、はっきりしてないですよね!?大丈夫かこの国?
クソ貴族たちに母の不貞を糾弾され、両親が侮辱されたことが許せないメリダお嬢様。
もっともっと強くなって自分の力で血筋を証明すると啖呵を切ります。とにかく父と違って無能であることが疑いの発端なので、強さを見せればいいわけです。分かりやすい。
ならば証明してみせろ、ということで仮面裁判長の妹とのバトルが始まります。
作画的にギリギリの戦いが繰り広げられます。
竜騎士(ドラグーン)クラスの空中からの攻撃をしのぎ続けるメリダお嬢様。
一体誰だ?これほどまでにメリダお嬢様を教育しているのは!?
勝負は上手く近距離に誘い込んだお嬢様の完勝です。
「私はアンジェル家の聖騎士(パラディン)よ!」
この結果を見て、突然手のひらを返してビビり始める仮面の貴族たち。この国だいぶ心配です。ちょっともうダメそうなので仮面裁判長はこの場の関係者を消してなかったことにしようとします。
そして姿を現すメリダお嬢様の父を名乗った仮面の男。
今の配役は「完全なる純粋悪」だと言って襲い掛かってきます!メリダお嬢様の危機!
クーファ先生!!
共に戦うと言って並び立つメリダお嬢様。本当に強くなられた…!
ここでRun Girls, Run!の最年少、林鼓子がドラムパフォーマンスで勝ち取ったオープニング曲が流れ始めます!
これは熱いですね。勝利確定曲です!!
クーファ先生とのコンビネーションと直伝の剣術で完全なる純粋悪さんを圧倒していくメリダお嬢様。厳しい鍛錬の日々が思い出されます。
メリダお嬢様の抜刀術による浮かせから、クーファ先生による千刀術・絶華絢爛の連続コンボ!!
メリダお嬢様大勝利!
その後、完全なる純粋悪さんは任務を失敗した責で始末されたり今回の事の顛末が語られたりしたのですが、ここでは割愛しまして、ラストシーン。
強い決意を口にするメリダお嬢様にやっぱり小学生は最高だぜとばかりに心酔するクーファ先生なのでした。
マイ…リトルレイディ…
ああ…あなたはやはり、私の唯一無二のアサシンズプライドだ…
いい最終回だった。
クソ裁判の楽しさは勿論のこと、最終回ということでここぞとばかりに登場人物が矜持(プライド)を掲げたり、お嬢様の成長した雄姿が見られたり、最年少林鼓子がドラムパフォーマンスで勝ち取った新曲が最大の盛り上がりのシーンで流れたりと大満足の最終回となりました。
アサプラはこの他にも数多くの茶番や行く末の心配な国、パジャマパーティーやクソホラー回もあるので本当に楽しませてもらいました。
前半戦最後の作品は歴史に名高いエンターテイメント大作。
⑤この世の果てで恋を唄う少女YU-NO #5 「悲劇の螺旋」
私はYU-NOのゲームをまったくやったことがなく、サタマガ読者レースの上位にランクインしていることしか覚えがないレベルです。
(同様の作品にEVE burst errorがある)
それでもこれだけ楽しめるのだからやはり歴史に残る傑作は凄いなと思いました。
特に後半の異世界編はほぼ全話が面白すぎるため、ここから1話だけを選ぶことがどうしても不可能でした。
そこで、今回は現代編においてこの作品の面白さを強く印象付けたこの5話を選出することにしました。
まあだいたい察せているとは思いますが、主人公・たくやの義母であるあゆみさんが死にまくる回です。
それではその死に様をプレイバックしていきましょう。
死その1
アバンでいきなり死んでいます。定番の自殺法ですね。
前回、クズ男に体を許してしまった後、耐えかねて自殺してしまったようですね。
なぜヤらせてからにしてしまったのか…
たくやはあゆみさんを救うため、時間をさかのぼる機器を駆使し、やり直します。
今回はあゆみさんを脅すクズ男を実力行使で排除。これであゆみさんは助かった!と思いましたが…
死その2
短時間の間にスムーズすぎる首吊り自殺を決めていました。
「なんで…あゆみさん…」
本当にね。
3周目です。今回は臨戦態勢のクズ男を放置し、あゆみさんを連れ出すことにします。
たくやの必死の説得にも重度のメンヘラぶりを発揮して全く聞き入れないあゆみさん。
死その3
そのまま車道に投身自殺してしまいました。
自殺のトリガーが軽すぎる。ここは自殺が法律で認められた行政特区なのか?
死その4
4週目では突然現れたヤンキーに道を阻まれている間に服薬自殺してしまいました。
ヤンキーの20世紀っぷりが良かったです。
死その5
5週目では袋をかぶっての窒息死。自殺アイテム揃いすぎだろこの家。
死その6
屋根からの飛び降り自殺。この家の立地、自殺に向きすぎてない?
死その7,8,9
線路への飛び込み自殺、入水自殺、焼身自殺とバラエティ豊かな自殺を仕掛けてくるあゆみさん。
これもう漫才のボケの畳み掛けだよ!
死その10
10回目でようやく最初と同じ死に方に戻ってきました。最後は最初にやったネタに戻ってくるという、やっぱり漫才のネタのような構成ですよこれ。
Aパートだけで10回死にました。恐るべしあゆみさん。
何度時をやり直しても、アトラクタフィールドの収束によりあゆみさんの死を回避することはできないのか?
今度はループの仕組みを利用する方法に転換。情報屋の協力を得て、クズ男に悪事の証拠を突きつけます。
これで一件落着!と思いきや、また死のうとしているあゆみさん!
さすがにいい加減にしろやとビンタをかますたくや。
「あゆみをぶった!!」(広大さんにもぶたれたことないのに!)
この年で一人称が自分の名前という聞き分けのない子供のようなあゆみさんをようやく説得。
ここでたくやが「別の時間、別の世界に行っても必ずあゆみさんを助ける」と誓ってるのは後に効いてくるやつですね。
この後の回もいつあゆみさんが自殺するのかとヒヤヒヤしながら見ていましたが、ギャルゲー特有のルートシステムであゆみさんのメンタルは良好に保たれるようで安心しました。
基本的に、ちょっと変な描写をギャグと安易に言ってしまうのは間違っていると思っているのですが、(例:「ダイナミックコードはギャグアニメ」)多種多様な死に様を畳み掛けてくるのはどう考えても面白くしようと思ってやっていますよね?
特製アイテム「亜由美さんとしあわせ入浴剤」(お湯の色:赤)
なんてものを作ってるんだから絶対そうですよ!
というところで前半5作品の紹介が終了。後半に続きます。