話数単位で選ぶ、2023年TVアニメ10選 前編

アニメを見ていると、どこかのタイミング(6話ぐらい)で非常に体になじんでしっくりくる瞬間、「神化現象」があるわけですが、
そんな「アレ」すぎる10話をいつも通り、みなさんの完璧で究極な批評・評論・考察に紛れ込ませる形で選出いたしました。

今年も「今期が過去最高クール」の法則は破られることなく4クール続き、過去最高の年となったことはご存じの通りかと思います。
それだけに10話を選ぶことはかなり難航しましたが、いずれも楽しすぎる、ド級の回ばかりになったように思います。

↑特に意味のない魔除け(サムネバレ避け)

予言通りに捕まるようなことがなかったので、
今年もいつものやり方でなんとかやっていける感じになりました。(まあ10人ぐらいしか見てないから大丈夫なんでしょう)

それでは順番に紹介していきたいと思います。
いつも通り、10選とはトップ10を意味せず、10選の並び方も順位をつけるものではありません。
(以前も言いましたが、100選ぐらいまでは私の中では同列です)

 


今年も非常に多くの作品数があった異世界アニメ
その評価は様々ですが、なろう抜きの10選が果たして今年の10選と言えるのでしょうか?もはやその域に達しているように思います。

長いタイトルの異世界作品のタイトルをどんどん言っていく漫才も可能なほどの作品数です。

俺がどんな気持ちで追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフ謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~って言ってたと思ってるんだよ!

 

初手脱線してしまいましたが話を戻しまして、一見するとただのテンプレートながら、その中で様々な工夫がなされている異世界アニメ。
その差別化の工夫こそが最大の見どころでもあります。
ですが異世界アニメといえばまずは「無双」です。どうしても「無双」が見たい!そんな瞬間、ありますよね。
そういった中、「無双」っぷりがあまりにも強烈だったのがこの作品でした。

 

異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた~ #4 「勇気の一歩」

 

タイトルだけでもうはっきり示されている通り、
この作品の特徴は異世界で手に入れたチート能力で現実世界無双をするところであり、
この現実世界無双こそが最大の見どころとなっているのです。この回はそれが特に強烈でした。

 

まずこの回の前半では、助けた異世界の王女様に一目ぼれされて求婚されることになるのですが、まあ、これぐらいは普通のことなので特筆するレベルではないでしょう。

現実世界に戻ってからの話をしましょう。

ゴールデンウィークに王様に謁見に行くことになっていたため、
カレンダーに印をつけています。そんな予定ある?

さて、元々デブでいじめられていた優夜君ですが、チート能力によって長身イケメンに変貌しています。

「見て見て!イケメンすぎィ!」
登校中に道を歩くだけで通りすがりの女の子たちに注目されまくります。イケメンすぎるので!
ちなみにこれはどこに行っても必ず発生するこの作品の恒例イベントです。
これがないと物足りないぐらいです。

 

学校でもオーバーヘッドキックで女の子を救うゆぅや。異世界で得た身体能力です。異世界で得た能力で現実無双、これがこの作品のポイントです。
当然のごとく女の子の間でも大人気なのであります!
(ゴールに蹴り込む必要はないのでは?)

 

超上流の学園に転入して順風満帆となるはずでしたが、なんと暴走族が校庭に突入してきます。

いきなり昭和の暴走族すぎるだろ!

 

「あれって…レッドオーガ!?」
このあたりで一番ヤバいという噂の不良グループです。ヤバさが地域レベル。

 

かつてゆぅやのことを虐めていた兄弟たちが、ゆぅやがイケメンになって一流高校に転入したことを妬んでレッドオーガをけしかけてきたのです。

ピンチに陥るヒロイン。

過去、虐められていた頃のトラウマによって動けなくなるゆぅやでしたが、
勇気の一歩を踏み出して校舎の4階の窓から飛び降りて校庭へ参上します!

目立つのが嫌だからみたいなシャバいことは言わないのがゆぅやです。やれやれ系ではない好感度の高い善良な主人公なのです。

 

俊敏な動きで次々と不良たちを蹴散らしていくゆぅや。
因縁の相手ももはや相手になりません。

 

そんなゆぅやの前に立ちふさがったのは巨漢のスモウレスラーです。
圧倒的なパワーでゆぅやにタックルを仕掛けます。

 

しかしこれを片手で受け止めてまたも一蹴!

 

そしてついに出てきたのがレッドオーガのヘッドです。
バイクに乗ってゆぅやに襲い掛かります!

 

スーパードライビングテクニックによって攻撃を仕掛けるヘッド

 

ゆぅやはそれをも大ジャンプで容易くかわし、ヘッドはそのままクラッシュ!!

 

バイクが爆発!!!!

ヘッドを倒されたレッドオーガはやってきた警察の前におとなしく逮捕されたのでした。

荒縄で。
大人しく捕まりすぎです、レッドオーガ

 

しかし、今度はこの場にレッドオーガを呼んだ首謀者たちをヘッドが殺そうとします!
警察も止められないほどの脅威です。ヘッド、ピンピンしすぎです。さっきバイク爆発したんですが…
いや、止めろよ警察!

 

ゆぅやは彼らを助け、ヘッドを覇王色の覇気で失神させたのでした。

 

助けられた2人は土下座で謝罪。めでたしめでたし!

 

ねぇぼくらなんのために 憎しみなんて抱えるんだろう。。。

いろんな苦しみが僕らに降り注ぐ…

サンキュースガシカオありがとう月詠みさん。

暴走族突入からスガシカオのEDになだれ込むまでの勢いはあまりにも圧巻で、
チートで無双するならこれぐらいやってほしい!と思わずにはいられない作品でした。
原作者の美紅先生は本当に偉大ですね。声優としても何度も作品に出演していますし。

 

以前に10選入りした美紅先生原作の「進化の実」は今年、第2期「真・進化の実」が放送されていましたが、こちらのほうも「愛に覚醒し、真・進化をする」シーンが素晴らしく、2023年最高の3分間の一つだったと思います。

シンイチが愛に覚醒、真・進化してシン・シンイチになり、ステータスが全て「愛」になるシーン(BGM:進化LOVE)
光には光が集い、闇には闇が集うんですよね~。


そういえば作品タイトルが長くなる原因である「~」で囲まれた副題、今年も非常に多かったので「にょろ10選」をここで置いておきますね。

~熱烈*ラブコール~
~二度目の夏、空の向こうへ~
~潜入捜査官は絶対に負けない!~
~歌のお姉さんだってしたい~
~ゾンビになるまでにしたい100のこと~
~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
~常闇の女王と秘密の隠れ家~
~レベルアップは人生を変えた~
~姉同伴の異世界生活はじめました~
~そして、世界最強の見習い騎士♀~
異世界救います!?~
~知らないうちに勝ち組人生~
~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~
~自重を知らない神々の使徒
~戻れない夜~
~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~
異世界行ったら本気だす~

ちょくちょく嘘をついているものもありますが、これだけでどういう話かだいたい分かるので面白いですね。

 

 

続いての作品は、実は去年も10選候補のお気に入りだったのですが、
放送が終わっておらず今年に入ってから残りの話数が放送されることになっていたため先送りしていました。
そんな作品から、満を持しての最終話選出です。

 

②「艦これ」いつかあの海で #8「いつかあの海で」

 

艦これをやったことがなく、そもそも戦艦?艦隊?の知識もほぼ全くない(アズレンをかじった程度)私ですが、この作品の独特の味にすっかりやられてしまいました。

この第8話は放送延期の末にたどり着いた最終話であり、「時雨」たちとなんか悪そうなやつ(ほかに説明のしようがない)との最終決戦が繰り広げられる回となっています。

 

去って行った仲間たちの想いも背負って最終決戦に向かう時雨。
傍らにはみかん
とにかくこういったシーンにたっぷりと間を使うのが新アニメ「艦これ」です。
たっぷりと間を使いすぎてとんでもないことになっている回とか、余裕があれば去年に紹介したかったですね。
本当に最高なので。

 

まずは三か月前の戦闘の様子ですが、敵の大軍勢の前にかんむすめ隊は壊滅。
というか、海の上に寝そべることができるなら、そのままの姿勢のほうが安定しそうですけどね。

 

そして出撃の3日前。佐世保に集まったかんむすめ残存勢力の反撃作戦の会議が行われています。

みかんを握りしめて決意を固める時雨。

信じている。未来を!

 

3時間前。3で揃えてるのなんか意味あるんですか?

かんむすめたちがおなじみ水上スキーで出撃していきます。
直立姿勢水上スキー移動するの、いつ見てもシュールです。

 

こちらはこの作品の癒し枠、ちっちゃい人たち
本当にいい味出してましたよね、ちっちゃい人たち。

 

さあ、時雨ちゃんのいる艦隊です、この艦隊には大和もいます。
これは勝ちましたね!

 

 

戦闘が始まり、なんか悪そうなやつらの激しい攻撃を受ける時雨たち。直撃を受ける仲間のかんむすめ

「全然大丈夫じゃないよ!」

 

ダメージ描写が全員頭からの流血なんですけど、かんむすめってそういう体の仕組みなんでしょうか。

 

 

猛攻の前に絶体絶命のピンチに陥るかんむすめたちですが、そこに援軍が登場します。

侍JAPANの心強い仲間、ラーズ・ヌートバーです!
時雨は村神様だった…?

 

しかし激しい攻撃の前に次々と倒れていく仲間たち。
もうあと3分しかないんですけど…

 

ここで龍玄としのOPが流れ始めます!
(Toshlのlは大文字のアイではなく小文字のエル)

 

消えゆくみかん。エアみかんだったのでしょうか。

みかんが消え、ついに攻撃を受けて沈んだ?時雨。

「いつか…いつかきっと会おうね。今度は静かで青い…そう、いつかあの海で。あなたと…」
つまり…負けた?勝った?

 

と、思ったら場面は変わって現代へ
平和な時代に転生しているかんむすめたち。この時代ではひとむすめになっているのでしょうか?

 

みかんが2つに!?

 

fin

トラウトやアロザレーナがやってきてわるいやつらを倒してくれたんでしょうか…?

 

からの遺影END
遺影の後に転生じゃダメだったんですかね?

 

未来(いま)を生きる人たちへ

 

最&高のメッセージで〆です!
これまでずっと重要なアイテムとされてきたみかんが、最後に2つになるというこの深いメッセージ性。あまりにもたまらない作品でした。

キャラクターでいえば、私はなんだか異常に情緒不安定な山城さんが好きでした。
むしろ、みかんの時雨情緒不安定の山城しか覚えてないかもしれません。

 


続いても、作品としては全く違う方向性ながら深いメッセージ性を秘める最終回を選出しました。
最終回のラストシーンで文字のみメッセージ出してくるのって、最高じゃないですか?

 

 

魔法少女マジカルデストロイヤーズ #12「好きなものを好きなだけ」

 

マジデスはJUN INAGAWAのアートの世界観をもとに生み出されたオリジナルアニメであり、
オタク文化の弾圧に抵抗する革命軍のオタクヒーロー魔法少女の戦いを描いた作品です。
確かに、オタクへの弾圧とそれに抵抗して好きを貫くオタクたちという構造、
あまりにも令和感なさすぎて00年代前半なんですけど、それがまたいい味出していますよね。

 

最終話では、オタク弾圧を進める組織のリーダーSHOBONと、オタクヒーローとの決戦などが描かれます。

SHOBONはかつてはゲームを作っていたクリエイターでしたが、オタクに酷評され続け絶望し、オタク撲滅を志すようになっていました。
やっぱオタクって最悪だな!

これまで革命軍でオタクヒーローとともに戦ってくれていた魔法少女たちが、
(´・ω・`)のシナリオ通りに悪の?魔法少女に変身してしまいます。

魔法少女マジカルデストロイヤーズ!!
タイトル回収だーーー!

いったい何のデストロイヤーなのかと思っていましたが、魔法少女はオタクを滅ぼすデストロイヤーだったということなのでしょう。

魔法少女マジカルデストロイヤーズの攻撃にも負けず進んでいくオタクヒーロー。

「俺はアニメが好きだ
漫画が好きだ
プラモが好きだ
音楽が好きだ
みんなアイドルや特撮やフィギュアや
コスプレやミリタリーやら鉄道模型やらエロ同人が大好きだ」
いやエロ同人って。

 

「なぜならそこに、作ったヤツの魂を感じるからだ!」

 

号泣するオタクたち!

嫌いという衝動で作られたこのゲーム(世界)を許せないオタクヒーロー!

 

号泣するオタクたち!!!

 

「オタクなめんな~~!!」
オタクヒーローパンチ!!!

しかし創造主である(´・ω・`)の実体はこの世界には存在しない、倒せないのであります。
今まさに、魔法少女マジカルデストロイヤーズにトドメをさされようとしているオタクヒーロー。

絶叫するオタクたち!
「オタクヒーローを殺さないでくれェェェーーーー!」

 

なんかどっかの精神世界的なところ魔法少女にお別れを告げるオタクヒーロー。
メリークリスマス…

 

オタクヒーロー死す!


しかしオタクヒーローが死んでも、人々の心からオタクは失われていないのであります!

 

メリークリスマスだ馬鹿野郎!
俺は二代目オタクヒーロー!

 

革命の火は放たれた!


好きなものを好きなだけ!

いやこれ、もう「未来(いま)を生きる人たちへ」だろ!!
完全につながったよコレ!!

この作品、俺たちの戦いはこれからだエンドで「みかん」ですし、
時雨が最後にみかんを2個持っていたのはこのことを暗示していたのでしょうか?

 

二代目マジデス壊の登場に期待です!(FANZA版マジデスRでもいいですが)

 

 


アイドルアニメをはじめとする「音楽アニメ」もまた、変わらず強いジャンルだと思います。今年も様々な曲がありました。
毎年恒例となった「調布FMアニソン忘年会」でも曲が流れ、とても強い個性を持っていた音楽アニメが次の作品です。

ちなみに調布FMアニソン忘年会、「劇場版ポールプリンセス!!」の曲が流れるタイプの番組です。(リクエストしたのは私ですけども)


④川越ボーイズ・シング #8「Gettaway」

 

この川越ボーイズ・シングはあまりにも協調性が無いため音楽界から追い出された指揮者の春夫が、ボーイズ・クワイア部(男子合唱部みたいなもの)を作って部員とともに成長?していくというもので、
一見するとかなり手堅そうに見えるためスルーされがちだと思いますが、実はなかなかに強烈な作品なのです。
この第8話は、混迷極まるといった感じの楽しすぎる回でした。

 

大会に向けて公民館のステージで練習をすることになったクワイア部。

 

クワイア部の練習中、銃を持った男が突入してきます。
男は逃走中の強盗犯で、引率の先生を人質にとって公民館に立てこもってしまったのです。いきなりの急展開です!
でもまあ、よく考えたらそれぐらいのことはありますよね。音楽アニメですし。

 

と、そこになぜか次々と出前が届きます。

 

まとめて犯人に拘束される出前の人たち。なにやってんだこいつら…
というかなんで普通に入って来れるんですかね?警察仕事してください。

 

実はこの出前を届けさせたのは、迷惑系配信者のブンビーさん(仮)だったのです!
このブンビーさん、実はクワイア部の部員の父親でして、この事件で炎上して自宅凸され、息子ともども夜逃げをすることになるのですがそれはまた別の話。

ブンビーさんの乱入によってますますわけが分からないことになってしまいましたが、
クワイア部は先生を助けるため、歌います!

歌で犯人の気を引いてその隙に人質の先生を助ける作戦です。

(すごいフェイスペイントの生徒がいますが、この子はいつもこの状態で学校に通っています)

 

乗るしかない!このビッグウェーブに!!

 

踊るブンビーさん!(というかエガちゃんですねこれ)

 

この混乱しきった状況の中、春夫が現れて歌のダメだし(指導)を始めました。
どこまでもマイペースな男です。だから何で普通に入って来れるんですかね。

 

この場を収めるためにやってきたのは、理事長です。
どんどん入って来すぎだろ!

 

理事長は犯人に紅茶でも飲んで落ち着くように促しますが、春夫が間違って買ってきたサルミアッキを飲んで激怒!(買いに行ったのはアールグレイ

 

しかしそれを理事長が制圧!

 

「あれは…あの動きは!システマ!」
おまえのようなババアがいるか。

この他にも夏祭り回など楽しすぎる回の多い川越ボーイズ・シングですが、この回の暴走っぷりは特に最高でした。
しかもこの回が転校展開の前フリになっているのですから。
父親が配信で炎上して夜逃げして転校って、そんな展開あります?

残念ながらBlu-rayの発売は中止となってしまいましたが、
田園などの懐かしソングのカバーや、「松ぼっくり」という妙な歌詞の歌(作詞作曲マキタスポーツ)を大真面目に合唱しているシーンなど歌も見どころ十分。

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↑そのシーンの一部

 

作画方面でもなんだかすごいことになっている回もありましたから、私もBlu-ray予約しておけばよかったです…

Blu-ray発売中止の詫び円盤
ちゃんとした商品を作ってそれを広告し流通に乗せるコストを考えたら、少人数に円盤焼いて配るコストの方がずっと少ないんでしょうかね。

 


前半戦最後はホラーアニメから1つ選出したいと思います。
視聴者を今年最高の恐怖の渦に巻き込んだであろう作品です。


⑤犬になったら好きな人に拾われた。 #3「こわがるネコ。」

 

何らかの理由で犬や猫に変身してしまい、好きな人に拾われて一緒に暮らすというシチュエーション自体はラブコメなどでもよく見られる展開ですが、
もしその「好きな人」が常軌を逸した犬好きだったとしたらどうでしょう。

この作品では、バレンタインに貰ったチョコレートを食べたら犬になってしまったポチ太(真名不明)が、想い人の犬飼さんに拾われて同居することになるのですが、その犬飼さんは恐怖の犬狂い女だったのです!

 

この日は犬飼さんの友達である、猫谷さんが犬飼さんの自宅にやってきていました。
犬が苦手な猫谷さんはポチ太に驚いて逃げ出してしまいます。

 

そして、逃げた先のベッドに突然ムカデが登場。
猫谷さんの服の中に潜り込んだムカデを取り出すため、ポチ太も服に潜り込んでエッチな展開になります。
まあ、ここまではよくある展開と言えなくもないでしょう。
突然ムカデが出てきたのも、大自然の流れとしか言えません。
でも、ベッドにムカデが出てきたのは、かなり嫌だ!

 

転んでケガをした猫谷さんをペロペロしていたところ、それを見て猫谷さんに嫉妬した犬飼さんが登場。

同じことをしてもらうために異常な行動をとりはじめるのです!

 

わざと足の小指をぶつけ、ポチ太に舐めてもらおうとする犬飼さん。

 

ひとなめで絶頂!!!
「舌、ザラザラ💛」じゃねえんだよ!

 

さらに、自分の服の中にも潜り込んでもらうため、スカートをたくしあげてポチ太を追い回す犬飼さん。

これ、ホラーじゃなかったらなんなんですか?
「ドッグシグナル」の丹羽さんも言っていました。問題があるのは犬ではなく人間のほうであると!
(まあこの場合はどっちも人間なんですけどね)
そしてこれが…

ハウス!!
股を広げてポチ太君を呼び込もうとする恐怖の犬狂い女。

 

さすがの猫谷さんもこれにはドン引きなのであります!
この作品のEDで連呼されている「ハウス」とは、この行為のことだったと考えられます。

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実際に、後に登場するライバル女とのポチ太との取り合いで「ハウス勝負」が繰り広げられる回もありました。

2人で「ハウス」を行いどちらのハウスにポチ太が入るのか?という勝負です。
何を言ってるか分からないかもしれませんが、それがハウス勝負なのです。

 

「入ってやるぞ…犬飼さんハウスに!」

 

ハウス!ハウス!ハウス!ハウス!ハウス!ハウス!わおーーーーーーーん!
レッツゴーマイハウス!!!

 

猫コスプレで猫谷さんに対抗するという異常な嫉妬深さと行動力をも発揮しており、
猫谷さんとポチ太君の今後がとても心配になってしまいました。

犬になるというのはただラッキーなだけの楽しい体験ではないということを知ることになる、とても貴重な作品でした。
死神や悪霊といった存在が出るホラー作品もいいものですが、結局のところ一番怖いのは人間だということなのでしょう。

卒業生より夜宵ちゃんや詠子の方が怖いですし。

 

ということで後半はいつも通り次の記事で。

darakou.hatenablog.com