話数単位で選ぶ、2021年TVアニメ10選(2)

後半も気持ちだけさくさく行こうと思います。

前半は↓

darakou.hatenablog.com

 

⑥テスラノート #13「『御意』についての考察」

2021年の流行語大賞に選ばれたフレーズといえば「ロイヤルリムジンはエクスアームを応援しています」であるため、ここでも当然エクスアームから選ばれるであろうと考えている方も多いと思います。
ですがエクスアームは全話が見どころしかなく1話だけを選ぶことが難しかったため、今回は最終話で強いインパクトを残したテスラノートからの選出としました。
エクスアームに関しては他の有識者の10選では1番人気の作品だと思いますので、そちらでご確認お願いします。

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さて、テスラノートですが、エクスアーム同様のCGアニメーションながらも要所に手書き作画も混じる意欲作であり、最終話ではCGアニメなのに動かずに静止するシーンが多すぎるという「乙」作画を見せてくれました。
今年の「乙」作画枠はこの作品としますので、乙な場面をいくつか紹介します。

 

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飛行船で悪の組織「おなかすいた」のボスを急襲するニンジャガールたち。

 

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飛行船の外観も見せてくれています。

 

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ニンジャガールの突撃によって「おなかすいた」の全人類洗脳装置が破壊されました。


ああ、なんてことを!

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なんかドタバタしていますが、画面には空しか映っていません


なんやかんやあって敵味方が揃って対峙する状況となりました。

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と、ここでおなかすいたのボスが部下に何かをしたようです。(画面には空しか映っていません)

 

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おなかすいたのボスは部下とペットの虎を融合させて戦闘用の駒としたのでした。
ニンジャガールたちはその融合を解くために奮闘します。

 

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しかしアクションシーンの途中でいきなりキャラクターが静止したり、また空が映ったりするのでかなり違和感のある戦闘です。

 

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2D作画もまあまあの怪しさになっています。

 

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えーと、ここは何のシーンだったか…
虎との融合が解かれたシーンですね。描写が難しいシーンは全部空を映すようにしているっぽいです。

 

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切り札を失ったボスは脱走を計ります。だから空を映すな

 

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実はおなかすいたのスパイだったキャラが、おなかすいたを裏切って味方になるシーンです。
潜入中に相棒だったキャラの真似をして仲間に戻るいいシーンなのですが、
背景が青と白だけなのでなんだかそっちの面白さが勝ってしまいますね。

 

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おなかすいたのボスは脱出する際に飛行艇を爆破します。
う~ん、爆破が分かりやすい。

 

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何か落ち方もシュール。(空を映すな)


ニンジャガールたちはなんとか味方の飛空艇に救われて脱出できたのですが、ニンジャガールはおなかすいたのボスを追って空にダイブします。

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ちなみにこのシーンでニンジャガールが飛び出すシーンは描かれておらず、いきなり空を飛んでいるシーンになる不自然さはかなりのものなので動画で見てほしいところです。

 

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その後はおなかすいたのボスを仕留めて無事生還する流れですが長くなったので割愛いたします。最後までキャラのやりとりとかも面白い作品でしたよ。お気に入りの回もかなり多いです。


これはエクスアームスマイル?

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歯が出てないので判定は微妙でしょうか。でもおじいちゃんなので(下の)歯がないのかもしれない。

 

 

WIXOSS DIVA(A)LIVE #1 「いくよ、てっぺん!」

昨年の10選でちらっとだけ触れた「WIXOSS DIVA(A)LIVE」。
この作品ももちろん全話が素晴らしい作品だったのですが、やはり完璧すぎる第1話をあげずにはいられないでしょう。今年後半に目立っていい作品も多く、埋もれている感もあるので記録を残しておくべきかなと思いました。

 

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冒頭のいきなりのバトル、そして無限少女という過去シリーズでも出た単語を伝説のディーヴァと呼ぶことで、過去作とは全然違う作品であることがすぐに伝わりますね。

 

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そしてバトルしていた2人、ヒラナとレイはそれぞれ別の事情でチームから離脱し、直後に意気投合。テンポがとても良いですね。

 

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WIXOSS 国際文化功労賞 受賞

 

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チームが解散してしまったヒラナは新しいチームメイトを募集するためにチラシを大量に作りますが、漢字が間違っていました。すると…

 

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そのチラシをめちゃくちゃ食って処分するシーン!!
番組開始してすぐの強烈すぎるシーンで、もうこれだけで主人公もこの作品もやべーやつだと一目瞭然だと思います。
この第1話は昨年末に先行放送されましたが、その昨年末ベストシーンといっていいシーンでした。

 

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本作はカードゲームの勝敗だけでなく観客がいれるポイントが重要という新システムがあるのですが、そのシステムを利用して初心者狩りをしているチームに勝負を挑むヒラナちゃん。ですが、勝負するにはチームが必要です。

 

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流れでおっぱいが凄くでかいアキノちゃん、いきなり現れたレイちゃんとのチームが結成されました。テンポがとても良いですね。


ここからはルールがよく分からないカード?バトルのターン。

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劣勢になりますが、ヒラナがファンが入れてくれるポイントの大事さを説いたところから流れが変わり、逆転勝利。マイクパフォーマンスも重要な競技なんですね。

 

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胸囲の格差社会

 

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さあ君とd払い~ OPも印象に残ります。
このアニメもウイニングライブ搭載型アニメの類型だった気もしますね。ウイニングライブ搭載型アニメという概念が出てきたのが秋クールのプラオレなので、今後もっと増えていくかもしれません。

 

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最後にはレイがクラスメートだったことが明らかになる古典的なオチがあり、そこまで含めて1話での楽しさの完成度が高すぎて惚れ惚れするような回でした。
この回の楽しさに馴染めない人は以降も馴染めないのが分かると思いますからね。

 

⑧装甲娘戦機 #7「スズノの秘密」

 

少女たちが異世界に召喚されて戦いに巻き込まれ、兵器を纏って戦う「装甲娘戦機」。
公式のあらすじには「それは世界の「希望」と「絶望」とを垣間見る命がけの修学旅行だった!」とあり、一見すると修学旅行という言葉は比喩表現のように見えますが、
実際に修学旅行をするし修学旅行であるということがとても重要な意味を持っている、
ロードムービー的な良さのある2021年最高の旅アニメーションなのです。
敵との戦闘がないこの7話が1番人気の回であろうことからも、そういったことが分かると思います。

 

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一行は瀬戸大橋を渡って香川へ来ています。
ちなみに前回、橋を渡る際に瀬戸大橋線爆弾を起爆してしまったことによって瀬戸大橋は崩壊してしまっています。

 

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さて、装甲娘たちはうどんを爆食いしています。
前回使用したアタックファンクションの影響で、めちゃくちゃお腹が減っているのです。

AIのアップデートにより1日動けなくなってしまったため、この機会に時空のひずみを利用して1日で四国を1週する観光プランを実行することになりました。

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四国にはミメシスが侵攻してきておらず、安全だからです。
ミメシスはうどんが嫌いという説がある模様)

 

スタート地点が琴電栗熊駅のようなので、琴電金毘羅宮まで行って、そこからJRに乗り換えて四国山地超えをするルートなのでしょう。

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これは私が撮影してきた栗熊駅。ごく普通の無人駅です。

 

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電車移動中はもちろん駅弁。

 

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大歩危(徳島)でもうどんを食べています。
ここでも一人だけ他のメンバーから距離をとるスズノちゃん。

自分が嫌われているのかと思って理由を聞こうとするリコですが、友達グループじゃないんだから仲良くする必要はない、そして年が1つ下のくせにちゃん呼びやめろと言われてしましました。

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実は年上だった、果たしてこれがスズノの秘密なんでしょうか?w

 

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坂本龍馬桂浜水族館!高知に来ています。

 

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ここでは塩焼きそばを食べます。

 

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自分の気持ちを押し付けていたことを謝るリコに、次第に心を開いていくスズノ。(お腹もすいていたし)


スズノは転校ばかりで仲のいい友達と別れることが多かったために、必要以上に仲良くなることを恐れていたようです。

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集まったメンバーはそれぞれ別の世界から来ていますし、元の世界に帰るときには別れることになりますからね。

 

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終点は道後温泉(愛媛)です。
ここでは三色の団子、坊ちゃん団子を食べています。

 

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絆が深まり、いいチームになりました。

 

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最後の食べすぎて戦闘用の装備を装着できないというオチの脱力感も最高でした。

 

 


バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!  #10「届かない世界」

 

2021年はオリンピックイヤー!
本来オリンピックが開催されるはずだった2020年ごろからオリンピック開催を見越したスポーツ作品がいくつも放送されていましたが、この大運動会リスタートはそういった五輪イヤーのアニメを代表する作品であるといえるでしょう。

 

各惑星の代表者が集まる「神・大運動会」も佳境に差し掛かっています。

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大運動会の次の競技は「HATTORI」。明らかにSASUKEのオマージュですね。
テレ朝がゴールデンタイムで番宣していた作品でTBSのSASUKEというのも強いです。

 

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コースが難しいだけでなく急に吹く突風が厄介というクソコース。

 

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雨が降るだけで運営が叩かれるSASUKEをはるかに上回る難易度です。

 

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第3ステージには重い3枚の扉をあけていくという、やはりSASUKEに似たアトラクションもあります。
挑戦者が次々とリタイアしていく中、唯一第2ステージをクリアしたリディアもパワー不足のためここでリタイア。ここまでクリア者は0人です。

 

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みんなの想いを背負ってスタートしたかなたは、金色に発光してスーパーパワーを発揮、扉も突破してステージをクリアします。

 

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そして最終ステージはもちろん、塔を登るコースですね。

 

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しかしこのコース、掴まるところがほとんどなく雨と風もあるのでさすがに登れず落水。これはサスケ君でも無理ですよ。

 

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ここで、大運動会で勝利するために作られた新型のエヴァセヴァがスタートします。

 

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ありえない動きでコースを楽々突破、第3ステージの重い扉は扉を破壊してクリアしています。なんという規格外のパワー!

 

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最終ステージも楽々登頂し、完全制覇を達成しました(やはり光っている)

 

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とにかく騒がしい三バカ。こいつらがエヴァシリーズを作った黒幕です。
このシン・大運動会を自分たちに都合のいい結果になるよう様々な妨害工作を行っています。
ゲンドウみたいなやつがいますし、いろいろと分かりやすいですね。

 

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調整が万全でないエヴァ初号機は競技中に倒れリタイアしていました。
かなたたちの仲間となり、用済みになった旧型のエヴァを処分しようと刺客が送り込まれます。

 

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そこにやたらイカした刑事と先生軍団が援軍として登場。

 

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エヴァを看護している建物を先生軍団が取り囲んでいます。
御覧の通り、めっちゃ取り囲んでいますね。

 

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しかし結局セヴァの圧倒的なパワーの前にあっさりと突破、逃走されてしまいました。
この一連のシーン、やばすぎます。

果たしてかなたはこの圧倒的な力を持つセヴァに勝つことができるのでしょうか?

大規模スポーツ大会で権力者の思惑に振り回されるプレイヤーという、実に風刺のきいた2021年を代表する作品でした。
この回のどこが2021年を代表しているんだよと言われると困ってしまいますが。

 

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……いや、やっぱり2021年を代表していると言ってもいいかも?

 

 

⑩進化の実~知らないうちに勝ち組人生~  #11「魔物VSイカしたギルド」

 

今年最高の異世界転生アニメといえば、そう、進化の実ですね。
他に並ぶもののないすごすぎる・楽しすぎるアニメであり、日本のアニメ史に残る作品だったと思います。

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あまりの進化の速度についていけなかった方はコロコロアニメを見る感覚でみてみると良いと思いますのでお試しください。

さて、この回はなんだか知らないけれど魔物の大群が現れて、
とにかくそれをイカしたギルドのメンバーが迎え撃つ回なのです!説明不要!

 

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冒頭から脈絡なく出てくるラオウのパロディ。これこそが「進化の実」なのです。

 

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おひさしブリッジ!!

これは何か分からんシーンです。

 

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さて、襲ってくる魔物は全てがボス級クラス
それを迎え撃つはキャラが濃すぎる冒険者ギルド。

変なやつらが次々と登場して敵モンスターを圧倒していく戦いぶりがあまりに最高すぎるので、一気に紹介しましょう。

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筋肉がすごい常に半裸のギルドマスター。フルパワー100%中の100%!

 

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SM女王スタイルの受付嬢!

 

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ミルクプレイをしたいオタク!

 

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露出狂イケメン!!

 

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全てを破壊しつくす人!!!

 

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そして世紀末みたいな見た目のこいつらは原作者が声をあてている「薔薇の一族」なのです!!

 

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主人公パーティーも大活躍。こいつは元はピンクのゴリラだった美少女です。

 

f:id:darakou:20211230201058j:plainそしてこちらは元はロバだったロバ娘。2021年といえば、そう、ロバ娘の年でしたね!!!!
ロバぴょい!ロパぴょい!君の愛ロバが!

 

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他にかわいい妹とか不幸体質な人もいます。

イカしたギルドメンバーの圧倒的な強さを眺めているだけの主人公。
俺の出る幕はなかったなどと言っていたら、さらなる敵増援。

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敵は全てが大ボスクラスらしいです。

一体どうなってしまうのか?まあどうせ一蹴されるのは分かっていますけども。

濃すぎるメンバーが次々とめちゃくちゃな暴れ方をして敵を蹴散らしていくだけの回なんですが、にもかかわらずここまで楽しいのは本当に凄いと思います。声優陣のアドリブもいっぱいだったらしいですし。
作品やアニメ公式アカウントがこれだけはっちゃけているのに対し冷静に賢者タイムを貫く原作者ツイッターという対比も面白かったです。

あの有名な絵画の場面でナポレオンが騎乗していたのはロバだったという話があるらしいですが、そこからロバ娘が生まれたってことなんですね。これをウマ娘より先に思いついているわけですからやはりすごい作品でした。

 

以上、今年の10作品となります。

今年もまたあまりに楽しすぎる作品が多すぎたため、10話に絞り込むのは事実上不可能と言えるレベルでした。10選クラスの回が最低でも30話ぶんぐらいあったと思います。

昨日放送されたばかりのスローライフ」の最終話も最高すぎてたまらない回でここにいれても良かったのですが、ギリギリで1話を入れ替えるのがあまりに大変なスタイルだったので断念しました。(自業自得ですが)

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ちゃんと葬式するのは卑怯だろ。

 

来年も最高すぎる回が山ほどあるに決まっているので、来年こそやり方を考えるべきだなと思いました。(やらなくてもいいのでは?)

 

話数単位で選ぶ、2021年TVアニメ10選(1)

この世は殺るか殺られるか。
楽園なんてありゃしない。
一度堕ちたらおしまいと、この世であがく人がいる。

ねえ!ちょっとそこのあなた?
やっぱり見て見ぬふりをするんですか?
我々にそんなことはできません。
あなたの涙、ぬぐいたい。
咲かせて見せます笑みの花。

だけど、お礼はちゃーんと頂きます。
どうぞ「話数単位で選ぶ、2021年TVアニメ10選」にいらっしゃってください。
大丈夫。
お金なんていりません。
我々が欲するものはたった一つ
「あなたの心 いただきます!!」

と、いうわけで2021年を代表する「10」が存在するアニメ、
Fairy蘭丸の前口上を引用させていただきました。
(やりたかったからやっただけで特に意味はありません)

 

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↑特に意味のない使いたかっただけの今年の流行画像

本当はもうちょっとちゃんとした内容にするつもりでしたが、
結局いつも通りめちゃくちゃになってしまいました。

 

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まあ、いいよね!

最初は夭聖十訓にならう形で10話紹介しようと思ってましたが、難しすぎてやめました。普通に10話分並べていきますね。

 

2021年最高のラブコメアニメといえば、やはりこれしかないでしょう。

①幼なじみが絶対に負けないラブコメ #12「おさかの」

ご存知動画工房さんによる傑作アニメーション、おさまけ。
三角関係を基本にした恋愛アニメではあるのですが、注目ポイントは「幼なじみが絶対に負けない」という世界のルールです。
この世界法則によって勝敗がつかない、すなわち負けないように論理と展開がダイナミックに捻じ曲げられるのが見どころと言えるでしょう。

 

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この回も冒頭からいきなりよく分からないメイドパンモロシーンがあります。流れが謎です。
よく分からない脇役の女キャラがポコポコ投入されてよく分からない動きをしていくのもこの作品の味です。

 

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こちらは丸くんの孤独のイメージ。
子役時代の丸くんにもいろいろあって、子役をやめてしまったわけですね。

 

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クロちゃんが丸くんとの幼馴染エピソードを思い出しています。これはもう完全に勝利の流れです。
ついに幼馴染が勝つのか!?

 

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その後のそのへんの土手のシーンでついに丸くんのことが好きだと素直に告白するクロちゃん。
今までは告白を断られたからこっちも断ってやるなどといった不毛なやりとりが延々と繰り返されていましたが、それを乗り越えての両想いと言っていいでしょう。幼馴染が勝ったな、風呂入ってくる

 

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しかしここで幼馴染が絶対に負けない世界の法則が介入します!

もう1人の幼馴染の存在を思い出した丸くん。
告白の返答に10秒かかったことでタイムオーバーを宣告されてしまいます!
そんな…

 

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ですがここでクロちゃんから提唱されたのが「おさかの」という新概念です。
幼馴染的でおさえておきたい彼女要するに現状維持のキープです。
(キープでないと主張していますがキープです)

 

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あててんのよ(クロちゃんからあてるのはおさかのの範囲内のようです)

 

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そしてこの後にワールドトリガーばりの解説者たちによる感想戦がはじまります。
これまでのヒロイン2人、白黒の駆け引きを丁寧に解説してくれます。語り口ウゼェな!
でもだいたいの内容が、チカが撃てば勝てるのに鉛弾しか撃たないから勝負がつかないような展開ばかりだった気がしますね。
来てくれヒュース!

 

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終わり方も謎でした。


あとこの作品の特徴としてはヒロイン2人の名前が白と黒なのですが、どちらが白でどちらが黒なのか、なかなか覚えられないというところでしょう。
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←から黒、白、桃の順番です。

白か黒かの天秤(リブラ)が残酷さで揺らいでいる、ヒロインがかわいくてサービスも十分ないい作品でした。山菜をとりにいく回も欲しかった。

 

②100万の命の上に俺は立っている #16「流れる島」

 

主人公の絶妙な中二加減がたまらない「100万の命の上に俺は立っている」は2年連続の選出となりました。
異世界に召喚されて、その異世界でクエストをクリアしていくという形式で進んでいく作品ですが、「5周目のクエスト」ではオーク軍団の支配からジフォン島を守るべく戦っています。

 

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ゴブリンの居城へ攻め入る四谷たち。一方、オークの女王も直々に戦いにやってきました。

 

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圧倒的なパワーに加えて知性も高い女王にはさすがに苦戦しています。
オークの女王曰く、人間は恩を忘れ戦を好み、野蛮で残酷だそうです。

 

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女王を罠にかけて攻めようとしたその時、島の火山が噴火します!

オークに加え、噴火による地震と火山弾で大混乱に陥るジフォン島。

 

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さらに津波もやってきます。島を襲う大災害で村や畑が津波で壊滅してしまいました。

 

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田楽田楽味噌田楽~♪
突然歌を歌い始めたのでおかしくなってしまったのかと思いましたが、実はあの妙な歌は800年前にもあった災害を伝える歌だったのです!

 

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緊張感がなさすぎる歌をバックに、大地が裂け、火山弾が島を襲います。映像も歌も異常すぎます。


災害のショックにうちひしがれる島民を立ち上がらせたのは四谷君の中二っぷりでした。
目的がはっきりしているなら過程に意味はないし、自分は身の程を知っているから立ち止まっている暇がないことがすぐわかるんだそうです。
う~ん、深い。

 

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低い土地に家を建ててはいけないと伝えられていたのに、島を繁栄させるために家を建ててきてしまっていた。

 

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代々伝えられてきた言い伝えを無視したせいで家や畑を台無しにしてしまった!

でも家も畑も作り直せる。ご先祖様たちは高い技術力と勤勉さで土地の狭さと資源のなさを補ってきた。

 

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おらたちジフォン人は災害なんかに負けねぇ~~!!!


2021年アニメの中でも随一の直球で力強いメッセージ性を感じさせます。
突然教訓めいたことを語り始めましたが、これって東日本大震災の直後にでも書かれた話なんですかね?とにかくどういうテンションで見ればいいのか分からなくなる本当に味わい深い回でした。

 

 

ひぐらしのなく頃に卒 #14「神楽し編 其の参」

2021年はエバーを筆頭に様々な作品の完結がありましたが、このひぐらしもそういう文脈で語られたことも一瞬だけありました。(実際には別に完結してるわけでもなんでもないようですが。)
タイムリープ能力を持つ梨花が仲間と力を合わせて惨劇を乗り越えようとする過去作品と違い、令和ひぐらしは友人の梨花名門校(落ちこぼれを軟禁する部屋がある)に進学しようとするのをとにかく勉強をしたくない沙都子タイムリープ能力で阻止しようとするというまさに令和なテーマなのです。

 

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沙都子のうっかりミスによって惨劇の黒幕が自分であることが梨花にバレてしまったことで、タイムリープ能力者同士による激しいバトルが始まることになります。(え?バトル?)

先手をとったのは沙都子で、状況が理解できていない梨花を続けざまに殺害し続けます。

 

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タイムリープで意識が戻ってきた瞬間を狙ってアツアツフライパンで顔面殴打!

 

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ランドセルアタック!すごいパワーでゲームみたいに吹っ飛ぶ梨花

 

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太鼓スロー!!

 

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沙都子の言い分を聞きながら殺されていた梨花「あんたがまじめに勉強すればいいだけだろ」の大正論で反撃に移ります。

 

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しかし沙都子は絶対に勉強したくないのです!

 

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ループを繰り返しながら「いや勉強しろや!」「絶対に嫌だ!」の応酬で殺し合いを続ける梨花と沙都子。途中、なんだかシンエバーにも似たような感じのシーンがあったので良いですね。

 

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視聴者もこんな感じです、愉快愉快。

 

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繰り返す者に対する特攻武器を手にした梨花と沙都子は変身し、空を飛びながら激しくぶつかり合います!これもうドラゴンボール卒だよ。

 

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さすがスーパーオヤシロ人、ポーズも決まってます。

 

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梨花強すぎる感情を沙都子にぶつけたことにより、一瞬の虚を突かれて刀を奪われた沙都子は絶体絶命。沙都子もついに観念したのでしょうか。梨花は沙都子を殺すのか?というところで次回へ続きました。

このバトル、本当に楽しすぎましたし、アニメっていうのはこういうのでいいんだよと思わせる最高の回でした。満足度が高すぎます。
最終話のステゴロも楽しいのでおすすめです。ここまで来るのがかなり長いですが…

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④探偵はもう、死んでいる。#11「希望の中の光」

2021年アニメに欠かせなかった要素と言ったら何があるでしょうか?
いろいろあるとは思いますが、その中でも重要なもののひとつが「心臓移植」だと思います。
「IDOLY PRIDE」と「SELECTION PROJECT」のまさかのネタかぶりもありましたが、これらのアイドルアニメでは心臓移植は最大でも歌唱能力への干渉程度に留まっています。
一方「たんもし」では、心臓移植によってドナーとなった名探偵の残留思念に人格を侵食されるというホラー顔負けの展開が待っているのです!

 

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捕らえられていた心臓移植され子を救出した君塚君ですが、子安ボイスのカメレオンマンが真の姿を現したことで大ピンチに陥ります。

 

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そこにおっぱいでかい助っ人がエロスーツで登場し、そんな話はあとでしろよとしか言いようがない会話をしながら戦局を有利に傾けます。

敵が使う姿を消すカメレオン能力に対しては、ぶちまけられたガソリンに着火して火責めの策をとりました。

 

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アツゥゥゥゥゥイ!!!

 

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たまらずカメレオンマンは船の内部に逃走しました。


と、ここでネタバラシ。

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相手の意識を侵食することができる特別製の心臓を持っている名探偵は、二重人格である心臓移植され子のもう一つの人格を封印するために死んで心臓移植されていたのです!
何それ怖い!

 

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そして、ドナーの名探偵に意識と体と声帯を支配された心臓移植され子がカメレオンマンに銃弾を撃ち込んで君塚君を助けました。
ここまで来ると心臓移植で歌が上手くなるとかそういう次元を超えていますね。
夢(?)の中だけならまだしも、現実で体を乗っ取って喋り始めたときには背筋が凍りました。夏にピッタリの回ですね。

伝説のアイドルが特別製の心臓を持っていなくて本当によかったです。

 


⑤ひげを剃る。そして女子高生を拾う。 #12「母親」

家出女子高生を拾って自宅に住まわせるという、もうこれだけで犯罪の香りしかしないアニメ「ひげひろ」。
援交しながら宿を得る生活をしていたヒロインのさゆちゃそ、
家出少女を自宅にかくまう未成年者略取を犯しながら異常に性欲がない巨乳好きの男、吉田
吉田からの告白を断ったにもかかわらず、Iカップ巨乳で吉田にアピールしまくる女上司の後藤など
倫理的に問題のありすぎる人材が多すぎる作品で、間男キャラがむしろ常識的なことを言ったりするのでそこもやばすぎでした。

この12話はクライマックス。さゆちゃそが家出する原因となった母親との直接対決です。

 

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しかし開幕からビンタが飛んできます!
さゆママ、電光石火の速攻です。

 

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そこから吉田を交えての家族会議が始まります。
家出の理由を問いただす母に対して、自分の気持ちを分かろうとしないことへの不満をぶつけるさゆちゃそ。

 

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一方母親はさゆちゃそを自宅に泊めていた吉田向けて「何やこの男、犯罪者やんけ」と正論でアタック。

 

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吉田さんを侮辱され机をバンバン叩いてキレるさゆちゃそ!

 

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それに対して机バンバンでキレ返すさゆママ!いや~、やっぱ母娘ですね~。


さゆママ必殺のセリフ「あなたなんて産むんじゃなかった」を聞いて、あまりにも酷い言葉だと咄嗟にお茶を構える吉田!

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かけるのかと思ったら飲みました。

 

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明確に怒り、落ち着いている吉田。謎の沈黙を経て、土下座を繰り出します。

 

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続けてさゆちゃその兄も土下座
2021年を代表する名場面、ダブル土下座です。

 

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あまりの状況に母親は机をバンバンして錯乱してしまいました。そりゃそうだ。

 

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最終的にはさゆちゃその兄が母親をうまく説得してくれました
ほぼ兄のおかげのような気もしますが、兄は土下座が決め手だったと言っているのでそうなんでしょう。

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とにかく、これで家出問題は解決したことになるようです。大丈夫かなあ?

異常者である吉田とヒステリックなママの対決はダブル土下座の構図の異常さも相まってあまりにも面白すぎる回となっていましたね。

しかしこの母親でも2021年毒親ランキングではさほど上位には入らないというのが恐ろしいところ。誰か毒親特集やってくださ~い!

 

例によって後半はまだできていないので別記事です。そちらもよろしくお願いします。

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できました

darakou.hatenablog.com

 

 

 

池ちゃんはこうだから偉いと別のところを褒めるのも、しょせんは別の権威付けにすぎない

邦キチの最新話に「ネットで面白い感想を言おうとしているけど言えなくて苦しんでる池ちゃん」というキャラが出てきて、まあそれが話題になってるっぽいんですけど、これ、前から私が言ってきた「呪い」案件なんですよ。
もうやめよう。余計な呪いをかけるのは。


オタクがオタクにかける、呪いとは?


私がずっと言っている「呪い」とは、

ネットに面白い感想・よくできた感想を出力し、それをオタク仲間に褒めてもらうことがオタクとして一番の価値であるという風潮、考えのことです。

これは映画バズ感想もそうだし、noteやブログにびっしり書かれた長文考察もそう。
この2つ、やってる人たちは対立してそうだけど、やってることは同じに過ぎないんですよ。
出力しているものの方向性が違っているだけで、結局は同じ価値観によって生まれてきているんです。


やめろやめろ、しょうもない考えは。


作品の感想を面白く言う必要などない。

作品の感想で深く考察する必要などない。

作品の感想でバズる必要などない。

作品の感想を褒めてもらう、認めてもらう必要などない。

作品の感想を面白く言えることが偉くなどない。

作品の感想で深く考察することが偉くなどない。


どれもしょせんは、暇人の遊びにすぎない。

暇人の遊びに勝手に権威をつけて、あの人はすごい、あの人はえらいとやってる暇人たちのツイッター。もちろん内輪で言うだけならいいですが、そうはならないのです。

そのうち、
アイツは面白い、アイツは面白くないと攻撃がはじまります。
アイツは自分の言葉で語れない、アイツの感想には内容がないと攻撃が始まります。

ガルパンはいいぞ」で終わらせるのも、8000文字の感想ブログを書くのも、どっちも暇人の遊びでしかないのです。偉くなどありません。


ツイッターにはすぐ他人のことを面白くないやつ面白くないやつと攻撃するやつがいます。
結局、そういうやつが面白の強迫観念を他人に植え付けまくってるんですよ。
しかし、赤の他人を面白がらせる理由などありません
無視しよう、そういう人たちのことは。

好きに見て、好きに読む、好きに書き、好きに生きる。それだけでいいんです。
みんなが認めるインターネットの偉いオタクの言うことに影響されるべきじゃないですよ。

面白いことなんて、重要なことでもなんでもない!


他人を面白がらせて金儲けしたいなら別ですが、そうでないならこだわるのはやめよう。

 

 

 

 

 

 


ここまでで言いたいことは終わったので、あとはぐだぐだ適当に書きまーす
私はブロガーでも感想書きでもないし、金を稼ぎたいわけでも褒めてもらいたいわけでもないので適当に続けますね。
「ちゃんとしたまとまりのある文章を書かなければいけない理由などない」ので。

 


池ちゃんの話自体はまだ続きがあるわけなので服部先生がどう着地させるのか、とっても気になるんですよね。邦キチって、結局やっていることはバズ映画感想に近い、というかスレスレだと思うんですよ。

くだらないとみなされるようなことを面白いとしてイジっていく手法で、それをみんなが一斉にやりだすのがバズ映画感想、一人だけで誰も見てない(失礼)映画に対してやるのが邦キチ、みたいな。
(もちろんツッコミのセンスがいいとかそういうのはあるわけですが、それは漫画の面白さの問題であって、今言っているのは手法の問題。)
服部先生にその自覚がないわけがないので、どうなるんでしょうね?
これは完全に余談でした。

 

んで、自分が言いたい前々から思ってることはどっちかというと、邦キチ的であることは悪なのか?ってことですね。

オブラートに包まない言い方をすれば、
出来があまりよくないとされている作品の何かずれているところを、面白いと表現することは悪意なのか?ってことですよ。
そういう邦キチ的なイジりを嫌う熱心なファンというのもいろんな作品で見てきているのも事実でして。

 

でも別に悪意じゃないわけですよ。(少なくとも私は)
正しい作品を正しく評価することだけを正しい受け取り方だと思っているから、そうでない受け取り方をするのは邪道で悪意だと勝手に解釈してしまっているだけなんです。

古田織部(漫画)は、微妙にひしゃげた器などを見て「一笑」しているわけですけど、それが器や作り手を馬鹿にしてやっていることだと思います?
しているわけがないですよ、面白いから「乙」だって言ってるのですよ!

 

ただこれ非常に難しく、実際には悪意がある人も当然いるのです。
「悪口を面白く言ってバズろう」というやつ、インターネットでは昔からありますからね。古くはガンダムSEEDいじりとか。実写デビルマン(見たことない)いじりとかもネットでは鉄板って感じです。

 

でもこの話をすると長くなるので、またそのうち気が向いたら続き書きますね。

おわり。

 

独占配信は全て悪なのにFOD独占配信だけを叩く在宅アニメ評論家たち

マブラヴなる、どこで配信していようが絶対に流行るわけがないアニメがFOD独占配信になったことで、にわかにFOD独占配信が批判されているようです。

 

独占配信の問題点については、前回の記事で説明済みです。

darakou.hatenablog.com

 

で、自分が金を払いたくないだけだっていうのであれば、それは全くもって正当な批判でしょう。私もそう言ってます。それがおかしいとは思いません。

しかし、在宅アニメ評論家たちはそうでない理論を持ち出しているのです。

 

それが、

FOD独占配信だと新規がつかないので流行らない

という理論です。

この主張をしている人を見ると、なぜか皆一様に

自分が契約するぐらいはいいけど新規がつかないので流行らないぞ!

と言ってるんですね。本当に?

自分が契約するのが嫌だから言ってんじゃないの?

 

アニメが流行るだの流行らないだの、消費者側からは関係のないこと。だいたいマブラヴなんて流行るわけがない。配信環境がよくて作品がよければ流行るとでも思ってるんでしょうか?ロボが出てくるようなアニメなんて、最初から見ない人は絶対見ないので流行りません。(断言)

配信でアニメを見るというのは、数多くのアニメを平等に皿の上に乗せて味見をするということを意味しません。最初から自分向けじゃないものは除けておくことを意味します。

FODじゃなきゃ流行ったなんてアニメあるんでしょうかね?推し武道?あれもニッチなアニメでしょう。

 

それに、こちらも共通のあるある主張なのですが、

AmazonプライムはいいけどFODはダメ

と言ってる率も非常に高い。

だからそれ、あんたがアマプラ契約してるってだけでしょ?アマプラ独占のオッドタクシーとか全く流行ってませんけど?新作のアニメを見るために契約するサービスじゃないですしね、あれ。ロクに見れないもの。(オドタクが流行ってる扱いなら推し武道も流行ってるの範疇でしょう。)

ネトフリアニメなんてロクに話題にもならないのにネトフリならいいとか寝言言ってるようなのもいますからね。独占配信はどこでもダメ。

もちろん、視聴者数を増やすには間口が広いにこしたことはないです。独占配信はどこでもマイナス。FODだけを敵視するのは自分が契約したくないからでしょう。

 

で、ですよ。どっちにしてもアニメが流行るとか流行らないとか、何の関係もないんですよ。なのになぜそれをやたらと言いたがるか?

アニメ評論家を気取っているから

ですね?

 

980円程度も払えないのかと言われたのに腹を立てた在宅アニメ評論家たちがキレ散らかしているという案件があるらしいですが、よく聞くと「在宅アニメ評論家を気取るなよ」って言われてるような内容なんですよね。だから痛いとこつかれてキレている。

 

・何かと比較して売れた売れないと言ってる人たち

・好きなものは好きでいい以上の評論をしたがる人たち

・アニメが流行る流行らないとか大きい主語で語りたがる人たち

 

まさに在宅アニメ評論家やん!!

 

FGOで新規が新規がって言って批判されてるのを見たら、新規を言い訳に批判するなって言いそうなやつらばかりがそういう主張をしているのも趣深いです。(FGO以外のソシャゲでも言ってるでしょう)

自分の欲から出た「新規がつかないぞ」を、「それはお前の欲だろ」と返しているのは全く同じ構造ですよね。普段はそういうことばっかり言ってるくせに、すり替えられたすり替えられたと喚き散らしている。

さすが在宅アニメ評論家。自分たちの評論と作品観だけが正しい。

 

 

自分の評論によってよいアニメが正しく評価されなければいけないと思い込んでいるから、それを妨害する独占配信を否定する。それならいいですが、いつもFODだけを批判している。前も言いましたが、FODだけを批判するのは無理筋です。

独占配信は全て批判するべき(ネトフリアニメみたいに自分とこで作ってるならまだ別としても)なんですよ。そしてその理由は自分が不便だからで良いです。

独占配信にするということはそれだけの対価があるはずなのですが、視聴者がそれに配慮する必要はありません。新規が入らないからやめろと言っている人もそこへは配慮していないわけなのでそこは同意していただけるでしょうね。

独占配信による対価への配慮が必要だって人は独占配信賛成でしょうしこちらも問題ないですよね。

え?それでもアマプラはよくてFODだけダメですって!?あのさぁ…

 

FODと契約するオタクなんているわけないって言いますが、だったらFODだってアニメに金出さないでしょう。事業継続できるぐらいには実績が上がってると考えるのが普通じゃないですかね?在宅アニメ評論家界隈にいないだけの話では?

 

それに布教布教というけど、

作品を布教したいという欲求は自分の影響力を高めたいという承認欲求であるということを見つめなおしたほうがいいですよ。

評論家を気取るのもやたらと布教布教というのもほどほどに。

 

テイエムオペラオーの話は終わったのであとは俺たちの和田竜二も見てくれ⑦(完)

一連のオペラオーシリーズ、今回で最終回です。
「その後のテイエムオペラオー」の後は、「その後の和田竜二」を少しだけ見ておきたいです。


オペラオーとコンビを組んでいる間はまだキャリアの浅い若手騎手だった和田騎手ですが、
2021年の現在では44歳のベテラン騎手。
2017年にはキャリアハイの96勝をあげ、全国リーディング5位の成績を残しました。
しかしGIはオペラオー引退以降長らく勝てておらず、
ワンダーアキュートで交流GIを勝っていたものの中央ではなかなか手が届きませんでした。

そして2018年、和田騎手のGI8勝目を見届けることなくテイエムオペラオーが死亡します。
GIの勝利報告をすることができなかった和田騎手ですが、その翌月の宝塚記念でミッキーロケットに騎乗。

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17年ぶりの中央GI制覇を成し遂げたのでした。

和田騎手は
オペラオーが背中を押してくれた。
胸を張って報告ができる。
と語っていました。
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GIをバンバン勝っていたりはしないので華々しさはないですが、結構評価されている存在感のあるベテラン騎手だと思います。
昨年もコントレイルの三冠をディープボンドで見事にアシスト
今年の天皇賞は惜しくも2着でしたが和田騎手はうまく乗れていたと思いますね。凱旋門賞では乗り替わるようですが。

そして和田竜二ともう一人、ナリタトップロードとコンビを組んだ渡辺薫彦についても見ておきたいところです。
渡辺騎手は2012年まで騎手を続けましたが、トップロード引退後は重賞3勝にとどまり、
トップロードとコンビを組んでいた2001年が最高成績の33勝でした。

引退後は調教助手を経て2015年から調教師へと転身。
まだGIには届いておらず、実績もあまり目立ってはいないもののじわじわと成績を上げてきている印象があります。
特に注目したいのが渡辺薫彦厩舎、騎手和田竜二というコンビです。

オペラオーとトップロードの主戦だった2人は現在でも親交があり、
過去にはシゲルピンクダイヤで桜花賞2着になっています。
今年はシゲルピンクルビーでこのコンビでの重賞制覇を達成しています。

www.youtube.com

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今後もこのコンビには注目です!GI制覇を期待していきたいと思っています。


メイショウドトウの主戦だった安田康彦騎手については…まああまり語らない方がいいかもしれません。
今はYouTuberもやっているようですよ。

テイエムオペラオーがたいしたことないなんてことはなかったが、種牡馬としてはまた別の話⑥

あとちょっと続きます。


さて、引退したオペラオーたちですが、当然その後は種牡馬になってその子供たちに期待がかかるわけです。
とはいえ、オペラオーは最初に解説した通り、日本では流行らない欧州血統のサドラーズウェルズ系。おまけに晩成の長距離血統、これも人気がありません
ファン目線でも種牡馬としてはかなり厳しいか、それでも父オペラハウスのように一発ホームランがあるかもしれない…と期待はしていました。


最初に産駒がデビューしたのは先に引退していたアドマイヤベガです。
こちらは超良血ですから、2002年に亡くなったサンデーサイレンスの後継として大きく期待された1頭でした。
このころのサンデーサイレンスの後継争いは、すでに種牡馬として成功しているフジキセキダンスインザダークらに、新たにスペシャルウィークアドマイヤベガ、さらにステイゴールドアグネスタキオンらが加わるといった情勢でした。

初年度産駒は2004年にデビュー。
順調に勝ち上がりを見せ、ストーミーカフェ札幌2歳S(G3)を勝って産駒の重賞初制覇を飾ります。
しかしその直後に胃破裂のため死亡、わずか4世代の産駒しか残せずこの世を去ってしまいました。
その後、アドマイヤベガ産駒は2世代目でG1馬を2頭出し、2007年にはリーディングサイアーランキング10位に入るなど結果を残しており、惜しまれる早世となりました。
G1を勝った2頭がともに牝馬だったこともあり、後継は残せず父系は1代限りで途絶えています。
長生きしていたらどうなったか、本当に残念でしたね。

www.youtube.com
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現在のサンデーサイレンス系はご存知ディープインパクトが覇権を握っており、すでにその後継争いが始まっています。
ディープ以外の系統がどこまで生き残れるかも見どころです。
スペシャルウィークマンハッタンカフェアグネスタキオンウマ娘組はかなり厳しい情勢になっていますね。

(参考)2020年のヘイルトゥリーズン系のシェア
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続いて、オペラオーとドトウの初年度産駒は2005年デビューですが、
その前に初年度産駒が2006年のデビューであったナリタトップロードを先に見ておきます。
というのも、ナリタトップロードも産駒デビュー前の2005年に亡くなってしまったからです。
菊花賞を制したのと同じ日付の11月7日、わずか3世代の産駒しか残せずに心不全で死亡。
内国産種牡馬サッカーボーイの後継として期待されただけに、こちらも惜しまれる早世でした。

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わずかな産駒からベッラレイアフローラS(G2)を勝っており、これが唯一の産駒の重賞制覇となっています。
後継種牡馬も残せなかったため、*ディクタスからサッカーボーイへと繋がっていた日本国内のファイントップ系は現在では滅亡しています。
ファイントップ系自体も日本国内だけの流行だったため、世界で見てもすでにぼぼ父系は残っていないと思われます。

ちなみに現在の主流血統であるエクリプス系の中でもファラリス系に属さない系統は軒並み衰退傾向にあり、
エクリプス系の分岐点の一つ、ホエールボーンからタッチストンへとつながる系統も全体的に苦しい状況にあります。

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これは第1回の時に出した2020年種付け頭数割合の表に、
2020年時点ですでに日本国内に種牡馬が存在しなくなっているウマ娘に登場する馬の系統を加えてみたものです。
4大主流血統以外はほぼ衰退していますね。



と、いうことでいよいよオペラオーとドトウですが、
早世した2頭に比べて競走実績面では上回っているものの血統的にはやや厳しい…という評価をせざるを得ないところからはじまり。
種牡馬としての期待度が分かる初年度の種付け頭数では2頭ともに100頭に届かない数字でした。
一方、種牡馬としては同期にあたるアグネスタキオンは199頭、クロフネは151頭ですから大きな差があります。

実際に産駒がデビューした2005年の新種牡馬リーディングでも1位アグネスタキオン、2位クロフネから大きく離され、
メイショウオウドウすら下回る14位にオペラオー、17位にメイショウドトウという結果になってしまいます。
(※メイショウオウドウサンデーサイレンス産駒なので血統的には悪くない)

この初年度産駒の活躍で翌年以降の種付け数が決まってしまうため、
メイショウドトウはあっという間に種付け数が1桁まで落ち10年間の供用で血統登録頭数は270頭。
重賞勝利数は0、最高順位も76位と全く実績を残せない失敗に終わりました。


一方のテイエムオペラオーはオーナーの所有牧場であるテイエム牧場で、死亡した2018年まで粘り強く(?)交配され続けていました。
2冠牝馬テイエムオーシャンにも交配され話題にもなっていましたが、走らず。
産駒の勝ち上がり率も悪く、種牡馬としては失敗という評価になっています。
とはいえ、古馬になってから成績が上向く産駒もおり、父のオペラハウス同様、障害レースで結果を残す馬も出ていました。
障害重賞を3勝したテイエムトッパズレ、同じく障害重賞を勝ったテイエムエース、この4勝がオペラオー産駒の全重賞勝利となっています。
テイエム牧場は九州にも生産拠点を構えているため、九州産馬限定競走でオペラオー産駒が目立っているみたいな状況も見られましたね。

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オペラオー産駒で東京ハイジャンプ(JG2)を連覇してたりします。


オペラオーの1頭のみの最終世代は今年2021年にデビューとなります。
テイエムヒッサーロという名前で登録され7月の新馬戦に出走しましたが、9着。なかなか厳しそうです。
最後の期待馬だったテイエムサツマドン(母父アドマイヤベガが早々にリタイアしてしまったため、もはや命運尽きたという感があります。
あとは竹園オーナーに血統を残す気があるかどうかだけというところではありますが…

母父としても実績はあがっていませんが、今月のプロキオンSトップウイナーが14番人気から2着に入って波乱の立役者となりました。
鞍上は和田竜二騎手。父、母父含めた平地重賞初制覇に手が届く日が来るでしょうか。(厳しそうだけどなあ…)


とにかく、種牡馬は交配される繁殖牝馬の質も非常に重要な要素なのでテイエム牧場ばかりではほぼ希望がない状態だったと思います。
最初のうちは毎年産駒の活躍を追っていたんですが、いつしかろくにチェックもしなくなり。
日本で活躍させるのを諦めて欧州に出したほうがいいんじゃないのかなんていう幻想を抱くに至りましたね。
オペラオーの評価の低さは種牡馬成績の悪さも原因の一つになっていると思われ、
オグリキャップのように内国産種牡馬が走らなかった時代であればまだしも、
サンデーやミスプロ内国産種牡馬が活躍し始めた時代においては産駒が走らないとやはり印象が悪いです。
要するに実力が大したことなかったみたいなことになりがちです。
ただまあ、種牡馬成績は種牡馬成績ですから…それはそれということで。

MX圏内の人間がいまさら独占配信を叩いているが5年は遅い~なろうのタイトルではありません~

これは自分の体感ですが、首都圏住みの視界内に入るツイッターユーザーによるFOD独占配信批判が増えたの、推し武道(20年1月~)あたりからというイメージがかなり強いですね。

ただ、FOD独占配信が始まったのが推し武道からのわけがないのです。
例えば「つくもがみ貸します」(18年7月~)これもFOD独占配信でした。
(※ただしこの作品の放送局はNHKなので元々全国放送されてはいますが。)

試しに首都圏在住でFOD独占への批判が強めのフォロイーのツイートを掘ってみたところ、最古の批判ツイートは19年11月でした。
他のフォロイーのFOD独占への言及が見られたのは「消滅都市」(19年4月~)、「かつて神だった獣たちへ」(19年7月~)ぐらいでしょうか。
まあとにかく明らかに増えているのは推し武道以降ですね。


要するに、自分がどうでもいいと思ってる作品がFOD独占配信されているうちは見向きもしていなかったくせに、
自分が見たいと思っている作品がFOD独占配信されるとなった途端に批判を始めた
ということになりますね。



さらに言えば、独占配信を行っているのがFODだけのわけがないのです。
所謂ネトフリアニメみたいなものは別としても、例えば前期では「オッドタクシー」がAmazonプライムビデオ独占配信でした。
しかしAmazonプライムビデオ独占配信批判はほとんど見当たりません。
AmazonプライムもFODも有料VODであり、契約が必要であることに何も違いがないのにです。
FOD以外のサイトで言うと、「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。」(19年7月~)のU-NEXT独占配信に関する話題も見かけた気がします。


要するに、自分が契約しているサービスで独占配信が行われているうちは見向きもしていなかったくせに、
自分が契約したくないサービスで独占配信されるとなった途端に批判を始めた
ということになりますね。




そもそも、その期に放送されている深夜枠のアニメが独占配信されることが目立ってきたのは
ノイタミナAmazonプライム独占配信ぐらいからだと思ってます。
それより前になるとそもそもVOD自体がそこまで充実しておらず、
ニコニコで配信されていなければ視聴手段が存在しない作品も多数ありましたからね。
(例えばdアニメストアのキャリアフリー化は14年であるのに対し、
ニコニコアニメチャンネルの開設は08年であり、無料配信であるため数多くの地方民を救済してきたサービスと言えます。)

さて、話をノイタミナAmazonプライム独占配信に戻しますが、
まず前提としてフジテレビの深夜アニメ放送枠であるノイタミナ、一部作品を除いてBSでの全国放送が存在しないんですよ。
13年にBSフジでの放送枠が打ち切られ、フジテレビ系列局で地上波放送されるようになったわけですが、系列局全局ネットをしているわけではありません。
つまり地域によってはテレビ視聴することができず、配信に頼るしかないわけです。

この状態から始まったのが16年4月からの放送である甲鉄城のカバネリでのAmazonプライム独占配信なのです。このAmazonプライム独占配信は意欲的な取り組みとして結構大々的に宣伝されていたのを覚えています。
しかしノイタミナネット局外に住んでいる自分としては、めちゃくちゃ迷惑だな!としか思っていませんでした。
(ひ〇〇〇か、A〇〇〇〇〇〇を使うしかありませんね)

当時のツイート


MX民は最近まで気づいていなかったようですが、
作品はいろんなVODサイトで配信されている方がユーザーにとっては圧倒的に便利なんですよ。

カバネリと同じ期から始まった「クロムクロ」でもNetflix独占配信が大きく宣伝されており、
うわあ、嫌な流れだなあ、と思ったものでした。これが16年春の話です。今は?21年夏ですね?
首都圏に住んでいる人間はそもそもテレビ放送で見るわけなので関係なかったわけです。
ところが、VODの充実に伴って首都圏住みであっても配信で見るのが広く普及してきました。


要するに、自分が配信でアニメを見ていなかったうちは見向きもしていなかったくせに、
自分が配信でアニメを見るようになった途端に批判を始めた
ということになりますね。


しかし世の中そんな都合よく行くわけもなく。

2017年のツイート


かなりの危機感があるのが分かりますね。


そしてこれが大事なことなのですが、
視聴者にとってはめちゃくちゃ不利益しかない独占配信も、配信サイト側にとっては視聴者を誘引するメリットがあります。

Amazonプライムで独占配信して作品を囲い込むことが許されているのに、ウチのサイトで独占配信をしてはいけない理由はない。」

これが普通の考え方ですよ。

Amazonプライムは契約者が多いからいいけどFODは契約者少ないからダメなんてのは視聴者側だけの理屈で、
契約者数少ないならなおさら独占配信で契約者数増やしたいと考えるのが当然でしょう。
FOD独占配信をやめさせたいのならば、そもそもAmazonプライム独占配信にストップをかけなければならないのです。

つまりこれです



まとめると、
首都圏の人間が「配信でアニメ見るなんて田舎者だけのものでしょ」と言っている間に独占配信の仕組はできてしまっていて、
手遅れになってから「FOD独占配信は悪!」とか言いだしたってことですよ。
それでもまだFOD独占配信はダメでAmazonプライム独占配信はOKみたいなスタンスなんでしょ?救えねえな。