あ!こいつ去年もクソみたいな記事書いてたやつじゃねーか!
と思ったかもしれませんが、私は至って本気、マジマジのマジですので今年も少々お付き合いください。
①メルヘン・メドヘン #9「旅は道連れ罠は気まぐれ」
天下一の茶人、古田織部が歪んだり欠けたり割れたりしている茶器を
『一笑を誘う面白きもの』とした(100%漫画の知識)ように、
アニメにおいてもまたひょうげた「乙」なものがあります。それがこのメルヘンメドヘン9話です。
数々の伝説的な作画崩壊を生んだことはすでに大きく知られていますね。
作画崩壊といえば直近ではいもいもが熱いですが、メドヘンの場合はここに至るまでの流れも含めた美しさがあります。
9話で大きく名を知られるようになったメドヘンですが、5,6話段階ですでに作画は危機的であり、クレジット拒否についてツイートする関係者も出ていました。
その後の2週にわたる放送休止と直後のこの9話、そして最終2話を放送しないままの放送終了と非常にエモいドラマが展開されているわけです。
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冒頭から戦闘シーンなんですけど、いきなりカクカクしてるのがもう楽しい。
私の好きな味のある審判員です。
ちなみにこの回は合宿回。
ぼっち属性の主人公がチームメンバーと打ち解ける回ではあるんですが、それ以上に気になるところが多すぎます。
口を閉じろ、口を。
衝撃の新幹線座席。
ちいさくてかわいらしいサンドイッチらしきもの
合宿での訓練シーンもすっごいカクカクしてます。
静止画では分からないので割愛しますが、とにかくカクカクしてます。
こればっかりは実際に見てもらいたいですね。
いくらなんでも歪みすぎている
この回、何気にストーリーにも味があり、
いかにもな裏上層組織の人たちがなかなかに無理のある理屈で日本チームを妨害してきます。
顔面強打の図
最近BD版でこの回の作画が大幅に修正されたことも話題になりました。
以前であれば録画を残していない限りは放送版を楽しむことはできなかったわけですが、
現在では動画配信サイトでこの放送版を見ることができます。いい時代になりましたね。
また、最終11,12話収録のBD最終巻は1月30日発売となっているようですよ?本当に出るんでしょうか?
②グランクレスト戦記 #16「前哨」
なかなか動かないテオ様、公女NTRの「グラインド戦記」、
フラれ王子の覚醒やとにかく防御の硬すぎるテオ様など様々な物語が動き出すシーンがありましたが
その中でもこの作品を象徴するような回がこの回だと思います。
サブタイトルの通り、主人公テオ様と宿敵ミルザーの決戦の前哨戦にすぎない回ではあるんですが、驚くべき戦術と展開が待っています。
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ノルド(バイキング)の侵攻により国庫の備蓄がほぼ尽きてしまった背徳の女王ことエドキア様。
↑上がノルドの指揮官、下がエドキア様です。
敗色濃厚、兵士の士気も上がらない中、魔法士ラウラの提案した作戦とは
「国庫が尽き全てを失いながらも戦うことを示すため、全裸で演説し激励する」というものでした。
布一枚で演説するエドキア様。後ろに控えているのがラウラです。もちろん裸。
そして一枚纏ったその布すらも投げ捨てる。
これには兵士たちの士気も最高潮に。
なんと奮い立った兵士たちまでも裸に!いや、これは当然でしょう!
(魔法士ラウラも裸になることでストライクゾーンを拡大)
かくして全裸軍団VSバイキングという戦いが始まったのです。
(この乗り物なんなん?)
そりゃこういう顔にもなる
全裸軍団の異様さと士気の高さに押されるバイキングは奴隷兵士の反乱によって撤退せざるを得なくなったのでした。全裸の勝利です!
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そんなに重要でもない戦いをしっかり描く判断も素晴らしく、
一見無茶ですがなぜか説得力がある(ような気がする)展開。この作品の魅力にあふれた回でした。
作品内では混沌の時代は終わりを告げましたが、
アニメ業界はまだまだ混沌(カオス)の時代が続いてほしいと思わせる回でした。
③Cutie Honey Universe #12 「あなたは希望を持ち帰る」
個人的に2018年最高クラスの満足度を誇る最終回です。
あらゆる疑問をねじ伏せる力に溢れた素晴らしい最終回といえるでしょう。
もはや説明も野暮でしかないためあらすじ解説だけを。
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パンサークローの大幹部、ジル様と合体怪人の前に絶体絶命のハニー。
ちなみにこのジル様はとにかくハニー大好きであり、ハニーが絶望し苦しむ姿を見るのが大好きという性癖を持っています。
なので、そのために手下の怪人をいい具合のかませ犬になるように操っています。
ハニーを殺すなどということは言語道断です。
さて、大ピンチのハニーの前に現れるニセモノのハニー(男)たち。
自分たちこそハニーだと主張するニセハニーに、証拠を見せてみろと要求するジル様。
その声に応え…
OPにあわせて踊り始める!
いきなり踊るのは一見すると意味不明ですが、この作品のOPはハニーが踊るOPなんですね。ハニーの姿で、OP曲で踊っているのですから、ハニーなわけです。
呆れるジル様でしたが、そこにさらに大量のハニーが登場!!
あまりの醜さに怒り、ニセハニーを片っ端から掃討していくジル様ですが、それでもハニーたちは死にません。
なぜなら、愛は偉大だからです!!
大勢のニセハニーに触発され、ホンモノのハニーも立ち上がります。
ハニーフラッシュ!
大量のニセハニーもハニーフラッシュ!!
「何だ貴様らは!?」
あるときは謎の老人、早見団兵衛
あるときはPCIS捜査官、早見青児
あるときはハニーお姉様を慕う紅顔の美少年、早見順平
またあるときは反逆の徒、タランチュラパンサー
またあるときは復活の大番長、スケバン直子
しかしてその実態は…!
愛の戦士!
「キューティーハニーさ!」
まさにキューティーハニーユニバース!!
真のキューティーハニーとなったニセハニーたちは次々と必殺技を使用し、合体怪人を撃破します。
王子様な美少年だけじゃない、ハゲオヤジも、クソガキも、いい年の成人男性も、ゴリラ巨女も、みんなキューティーハニーになったのです。
そしてハニーとジル様の最後の戦い。
他のハニーのパワーをもらうごとに1個ずつトゲトゲが増える謎のギミックが仕込まれた剣でジル様を圧倒していくハニー。
絶望しない強い心を手に入れたハニーは最後にジル様の心も救ったのでした。
とりあえず最終回だけ見ても楽しめること間違いなし、満足度の高い最終回ですよ!
④ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王 #12「世界は広く、果てしない」
昨年、2017年の「王」たるアニメといえば「王様ゲーム The Animation」であることはご存知だと思いますが、今年、次の「王」たる格を示してみせた作品こそが「ロードオブヴァーミリオン紅蓮の王」です。
登場人物がみな自分勝手な行動をし、仲間割れと疑心暗鬼によって壊滅していくさまはまさに王様ウィルス。
最終回でもダイナミックに振り切ります。
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せり上がってきたただの家にしか見えない建物、ここが敵の本部。東京を破壊させないため、いよいよ最終決戦です。
数々の仲間を葬ってきた因縁の空中ピアノマンとの対決です。
ただし戦闘の邪魔なのでピアノは捨てます。(追いピアノやめろ)
主人公は最初あっさりやられてしまうものの、
死んでいった仲間たちの言葉やらなんやかんやあって復活。普通に仲間割れしたままの人もいた気がしますが、細かいことはいいんです。
そして、紅蓮の王の力に完全に覚醒します。
空中ピアノマンの腕を切断!
「私のピアノ!ピアノがぁぁぁ~!」
ピアノはさっき捨てたでしょ。
一方、敵本拠地の黒幕ですが、部下からの精神攻撃によって狼狽。
逃げ出した先でふらっと歩いてきた人に蹴り落されて死にました。
(正確にはなんかヤバいゲートに吸い込まれました)
なんだか分からないうちに敵は倒したものの、出現したなんかヤバいゲートをどうにかしないと東京は壊滅です。
紅蓮の王の力で自分の命と引き換えにゲートを破壊しようと考えましたが、
そこにヤンデレ化したヒロインが襲い掛かってきます。
「私を置いて死のうとするはずがない、あなたは変わってしまった」と言いながら。
「どうしてこうなっちゃったの!?」と言いながら突撃してくるヒロイン。
それ言いたいの視聴者ですよ!?
まあ、敵の攻撃から救われて「やっぱりあなたは変わっていない」と即座に心変わりしたので大丈夫だったんですけどね。
この時点で放送残り4分、いくらもう尺がないからって心変わりが早すぎます。
最後は一緒になんかヤバいゲートを破壊して死のうと訴えるヒロインを突き放して一人でゲートを破壊。
東京を破壊の危機から救ったのでした。
「世界は広く、果てしない」
あ、コレ、サブタイ回収ですね(回収できているのか?)
運命(さだめ)も勝てぬ愛がある…お分かりいただけたでしょうか?
⑤音楽少女 #06 「ニクとアイドル」
キングレコードのヤバいアイドルアニメ、音楽少女。
アニメミライ版元祖音楽少女のファンをガチコンするなど一部で話題となっていました。
キラッとBUZZって憧れのスターダムする最終回も見逃せませんが、
唯一無二の輝きを見せたこの回をやはり10選にあげたいです。
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それまでもヤバいにおいを感じさせていた音楽少女ですが、
今回はアバンからいきなり飛ばしています。ニクニクニクニク~!
ちなみにこのキャラはいつもから揚げを食っている系アイドル、ニクちゃんことミクちゃんです。
この日は先に好物のから揚げを買っていく「ニクテキ」とのから揚げ争奪戦に負けていました。
さて、新曲のレコーディングも行い、沸き立つ音楽少女(グループ名)。
ところがマネージャーであるハナコのミスでアイドルヒットソングメーカーの先生を怒らせてしまい、新曲が発売中止になってしまいます。
ニクちゃんとハナコは先生に直接謝罪して発売中止を取り下げてもらおうと行動します。
「今日、一歩踏み出すのを諦めたら、明日はもう蹲るしか出来なくなっちゃう!」
先生とご対面です。
ニクちゃんたちの謝罪に対し、もう怒ってないと言う先生ですが、歌詞の提供をしないことは譲りません。
からあげの歌(?)をバックにしたダンスで本気度を訴えるニクちゃんですが、から揚げを買い逃しているため力が出せず失敗。
しかし、先生は聞き上手なハナコとの会話によって少しずつ心を開いていきます。
おっさんである先生の中にいる「17歳の少女」が歌詞を書かせていることを教えてくれます。
(イメージ)
先生の気持ちに触発されたニクちゃんはその場で作詞作業を開始。
から揚げの気持ちを詩に表現し、からあげライバル「ニクテキ」のことを歌詞にします。
しかしその「ニクテキ」は先生だったのです!
歌詞にしたことでお互いの存在を知ってしまいました。
何という気のぶつかり合い!
そんな茶番はともかく、先生は実はスランプに陥っており、
満足できずに出してしまった歌詞をお蔵入りさせたかったためにこんなことを言いだしたそうなのです。
先生の中の「17歳の少女」は終わってしまったのか?
そんな先生の中の17歳の少女に力を与えるため、再びからあげダンスを踊るニクちゃん。
今回はから揚げも食べてパワー十分です。
そして先生も!
先生の中の「17歳の少女」が踊り始めました!
このワクワク!このトキメキ!
先生の中の「17歳の少女」は力を取り戻し、新たな詞が完成したのでした。
私たちも心の中にいる「17歳の少女」の気持ちでアニメに対するワクワクとトキメキを持ち続けたいものですね。
さて、そんなワクワクするアニメ10選、後半は次の記事で。