話数単位で選ぶ、2022年TVアニメ10選 前半

ここ数年、年末に調布FMアニソン忘年会という(ダサい名前の)ラジオ番組があります。
今年1年間のアニソン縛りで4時間の間いろんな曲が流れる実況民御用達の番組です。
それを聞いてると、今年も楽しいアニメがあまりにも多すぎたなあって実感できるんですよね。
なにしろ、4時間かけてもまだまだ物足りないって思ってしまうんですから。

その点で言うと、10選ってかなり少ないですよね。
これほど大量に面白いものがあるのに、たった10に絞るなんて…。
いろいろ苦心した結果なのであれがないこれがないというのはお許しください!

 

さて、今回も内容カラッポのくせに前置きも長いし記事も縦に長すぎると思われている説が濃厚ですので、できるだけシンプルにしようと心がけております。
本記事はファスト神回ということで、警察に捕まり始めない程度にやっていこうと思います。よろしくお願いします。

 

 

2022年の流行語大賞と言えば、そう、「アルゼンチン代表GKのトロフィー 気持ち良すぎだろ!」ですね。世界的サッカー大会が開催された今年、アニメ界でも多数のサッカーアニメが放送されていたことはご存じの通りです。
その中でもレジェンドサッカープレイヤークラス、いわば本田圭佑級の作品が復活を遂げたことは最も印象的なできごとでした。
サッカーイヤー最高級の作品、おそらく話数単位10選参加者からの人気も間違いなくトップであるのがこの作品でしょう。

 

①シュート!Goal to the Future #13「始まり」

 

伝説のサッカー漫画「シュート!」に現代的な要素を山盛りにした傑作、「シュート!Goal to the Future」。神回、もとい、神谷回が非常に多い作品ですので、選出も割れているのではないかと思います。
ここでは、ワールドカップ勝戦に勝るとも劣らない盛り上がりを見せた最終戦を選出することとしました。

最終回で描かれたのは静岡県大会の決勝戦掛川高校の対戦相手は因縁の野間田高校です。掛川高校は先制点を決めたものの、即座に取り返され同点とされてしまったところまでが前回の内容でした。

 

自分たちは強豪・野間田から先制点をとれるチームであるという自信をもとにチームを鼓舞する掛川のエース辻ですが、野間田の戦術は辻の徹底マークです。

 

さすがにこんなに囲まれたら背景でピクピクするしかありませんね。

 

辻とBL的因縁の深い野間田高校の天才・小久保は、漫画シュート!の伝説的名場面である「久保嘉晴の11人抜き」を号泣しながら令和に再現させるという恐るべき選手で、
得意技は瞬間移動と煽り口撃です。

小久保の瞬間移動を止められない掛川は2点目を許してしまいました。しかし辻も執拗なブロックを突破して反撃に出ます。

 

このシュートは!
漫画シュート!の主人公、田仲俊彦に伝授された掛川城壁シュートです!

 

小久保の強い当たりにも負けず強烈なシュートを放った辻ですが、ボールはキーパーの正面へ。

 

野間田のキーパーは吹き飛ばされこそしましたが、ゴールは許しませんでした。

ここで前半が終了、2対1で野間田のリードです。

 

勝負の後半、掛川イレブンは漫画シュート!の闘将・神谷監督の教えを胸に野間田に挑みます。ボールを持ったら一歩でも前へ!前へ!

 

野間田の猛攻を必死に凌ぐ掛川高校。一方、煽り返されてメンタルの弱さを見せているのが小久保です。とにかく情緒不安定すぎるのも小久保の怖いところですね。

 

かつてサッカーから逃げてゲームばかりやっていた辻(ここ現代要素)ですが、
今では全員で夜のプールに全裸ダイブするほどの心強い味方を手に入れました。

 

全裸でプールに飛び込む元闘将・神谷篤司

 

BLに挟まる男

 

仲間、そしてライバルである小久保への想いを込めた辻のシュート!

 

野間田のキーパーはまたも吹き飛ばされながらこれを阻止します。

 

が、その弾いたボールは強烈にバウンド、ゴールに突き刺さりました!
さすがにこれは防げないでしょう。ボールも、たまに物理法則に反した動きをするぐらいがちょうどいいゲームバランスなんです!

 

幻の左!!辻のやつ、やりやがった!!

 

ウオーーーーーーーッ!

 

2対2の同点となったこの局面で、これまで独善的なプレーをしていた小久保も突然改心。ようやくチームとしてまとまってきた野間田高校が3点目を挙げます。野間田高校が再び1点リードとなりました。

野間田高校内のゴタゴタの発生と解消が早すぎます!これぞまさに決勝戦です。


残り時間1分。絶体絶命の掛川高校ですが、最後まで攻め続けます。ボールを持ったら一歩でも前へ!

 

残り時間は10秒。かつてBL的嫉妬心からチームを崩壊させたこともある眼鏡君から辻へバックパスがつながります。

 

ボールにエネルギーをチャージ、激しく輝き始める辻!

 

必殺のシュートが放たれ、野間田の選手を吹き飛ばしながらボールはゴールへ向かいます!

 

(この選手、死んでない?)

 

が、野間田のキーパーがこれを顔面で止めゴールはならず。
ここで試合終了のホイッスル。掛川高校は敗れました。

 

この試合のMVPは野間田のキーパーだと思います。

 

この後、自分は勝ったのに辻が負けたことに対して号泣する小久保辻のベッドに裸で潜り込む小久保など、恐るべきホラー展開も待っていましたが…

 

掛川城はいつも彼らを見守り続けてくれているのでした。ありがとう、掛川城


いやー、本当に熱戦でしたね。
最高の試合、最高の作品でした。ブラボー!

オタク、サッカー好きか?

 

 

今年も様々な事情から放送を延期する作品が相次ぎました。
そんな中、どんな状態でも止まることなく2クールを駆け抜けた作品もありました。
その「乙」作画に注目しないわけにはいかないでしょう。

 

惑星のさみだれ #5「騎士 東雲半月」

 

アニメ化発表時には多くのファンから喜びの声が聞かれたほどの作品でしたが、放送開始後は他の作品に注目が集まったためか、なぜかあまり名前を聞くことがなくなってしまいました
私は原作漫画を読んでいませんが、当初のファンの声には熱さを感じていましたし、もちろん、アニメも楽しませていただきましたので選出となりました。

その選出の最大の理由は、なんといってもこの回に登場するでしょう。

 

静止画では分かりませんが、頭が固定で足だけが動く散歩シーンがあまりにもよすぎました。本当に中毒性がありますよね。
球詠の行進とさみだれ犬の散歩を並べて小一時間眺めたい。

この後のエピソードで出てくる馬も、明らかに馬の走り方をしていないことがよくありましたよね。犬はいいですが、馬はちゃんと描かないとダメですよ、馬は!(私情)

 

リードが消えて飛び出す犬。
そりゃあリードが消えたら犬も飛び出すでしょうね。

 

そして、黒塗りの高級車から子供をかばって死んだ犬。
このシーンもやたらと印象に残ります。特に犬の顔が。

 

というか、犬、車、子供の位置関係、これで正しいんですかね?ちょっと違和感あるんですが…(そもそも道路にも違和感ありますけど)

 

この後、飼い主さんも年下の仲間をかばって死にます。
死に顔まで犬そっくりですね。

 

ポテトチップスうすしおの消失。
これぐらいはこの作品世界では日常的に起こっていることなのでしょう。たぶんサイキック。
角度が変わったときにモノが消えてないか注目して見てみるのも楽しいですよ。

この回、一応最後まで見たときには意味のある回になってはいるのですが、初見でこの回を見た時点では「突然出てきたキャラがよく分からないうちに突然死んだ」というだけのストーリー的にもなんとも言えない話にしか見えないのも楽しさを加速させていましたね。

一応フォローしておくと、この記事のためにこの回を見直したところかなり伏線山盛りでした。作画が「乙」すぎると、ストーリーってなかなか頭に入ってこないんですよね。面白さのバランスって難しいです。

 

有志の比較調査によると、BDでこの犬、ちょっとだけ修正されているらしいですよ。

https://twitter.com/2nd33587205/status/1585460193462480897

 

 

いつの時代も鉄板の人気コンテンツと言ったら、忍者です。
忍者が出てきて面白くならないことがあるでしょうか?
「4ウソ」「アキバ冥途」これらの忍者も最高のものでしたが、真に忍者を楽しむなら同期の本格忍者アクションでしょう!

 

③忍の一時 #9「暁が照らすもの」

 

いかにも漫画原作っぽく見えますが、この作品はアニメオリジナル作品で、巻き込まれ型の主人公が決意を決めて行動するのが終盤というあたりもいかにもオリジナルアニメという印象です。
この回は終盤の一歩手前の悲劇が起こる回という位置づけで、主人公サイドの伊賀の里に甲賀忍者が攻め込んでくるというところです。

 

操作が難しすぎるキーボード。これは確かに忍者でなければ扱いきれないでしょう。

 

伊賀に攻め込んできた甲賀の大軍勢、しかし実はこれはロボット、「機械忍者」だったのです。甲賀の戦力は伊賀の10倍もの勢力となっています。伊賀が落ちるのも時間の問題なのでしょうか。

大量の機械忍者を相手に必死の防戦をする伊賀忍者たち。それにしても機械忍者というワードがすでに面白すぎます。

 

主人公・一時(いっとき)の提案によって機械忍者を鹵獲して調査したところ、機械忍者には長時間稼働するエネルギーがないことが明らかになりました。機械忍者のエネルギーを充電する設備が近くにあるとの推測を立てました。

甲賀サイドも簡単に技術を盗まれてしまうような運用はいただけませんね?

 

機械忍者の充電拠点はさくっと見つかったので、これを爆弾で処理します。
(物凄い大爆発だったので、人間忍者も巻き込まれてると思うのですが…)

 

機械忍者が停止したことによって、いつも会議ばかりしている甲賀の偉い人たちも大混乱となり、伊賀への侵攻は失敗に終わります。10倍もの戦力があったのに情けなさすぎるだろ!

 

伊賀の別動隊によって伊賀頭首の救出にも成功、甲賀に味方する暗忍も捕らえられ牢に…

 

入っていましたが、牢屋内で印を結んで術を発動しました
ちゃんと拘束しとけよ、暗忍(忍者警察みたいな人たち)!うっかりすぎるだろ!

 

伊賀忍者紅雪(こうせつ)を遠隔コントロールして伊賀頭首を人質に「伊賀秘伝忍核」の奪取を試みます。

 

一度は母の愛の力で正気を取り戻したかに見えた紅雪でしたが、結局頭首は死亡してしまいました。殺しちゃったら秘伝忍核手に入らないでしょうに…

 

当主が死んでから突入してくる伊賀忍者たち&主人公
あれだけ長く話してたのに伊賀忍者たちはのんびり遠くから屋敷を包囲して待機し続けておりました。頭首が人質にとられている状況で、何をやっているか分からないほど遠くまで離れてのんびりしてしまったために…

うっかりすぎるだろ!敵も味方も中立組織もうっかりすぎるだろ!

まあ、誰が犯人なのか?という展開のためなのは分かるんですけれども。


この後、追悼EDが流れ、次回、奪われた者たちの逆転劇が…始まりそうですが、まだ始まりません。結構溜めが長いんですよねえ…


次のスーパー戦隊の脚本がどうやらこの作品の脚本・シリーズ構成を担当された方らしいです。
特撮ファンの方も、どうでしょう、放送が始まるまでにこの「任侠忍者アクション」をチェックしてみては。

そういえば、アキバ冥途戦争のメイドを忍者に置き換えてギャグをなくすと忍の一時になりそうな気がしますね?

 

 

 

このブログには珍しいかもしれませんが、2022年に大きな話題となった作品もとりあげておきたいところです。

女の子2人組のコンビで、裏世界の戦いが描かれて、百合で、弾を撃つ、そう、アレです。

 

④BIRDIE WING -Golf Girls' Story- #8「ファイナル・バレット」

 

第1部と言える闇ゴルフ編のラストにあたる回で、裏社会から抜けて表舞台を目指すイヴとこれまで裏社会でイヴの面倒を見ていたローズ・アレオンによる土地の再開発の権利をかけての勝負が決着します。

 

裏社会の仕事で片手を失っていたローズの右手は義手だったのですが、ここまでの勝負で負荷をかけすぎたために義手が破損してしまいました。

 

スムーズかつテンポのよすぎる片手を失った経緯説明も入ります。
ゴルフアニメの絵面じゃないんですよ。

 

ローズは義手を失ってもう戦えないかと思われましたが、ローズの闘志は折れておらず、片手のまま勝負は続行となります。

 

表の世界を目指すイヴへの最後の壁となって立ちはだかるローズ。

 

片手で放つ必殺ショット!
紅蓮のローズ・バレット!

 

片腕だけでのショットを見事に決めたローズ。

対するイヴも直撃のブルー・バレットで応酬します。

いかにもな悪役として出てきたヴィペールさんがちゃんとしたキャディーをやっているのも面白いです。

 

↑かつての姿

 

↑現在の姿


さしものローズもそろそろ限界が近づいています。

裏の世界にどっぷりハマってしまったせいで腕を失ったローズですが、もし表の世界に行っていたらどうなっていたか?それを表の世界に行こうとしているイヴとの対戦で確かめることができると考えているのです。

イヴに勝てば、今までの人生を後悔できる。

 

ゴルフ人生のラストショットとなるであろう、紅蓮のローズ・バレットを放ちます!

 

完璧なショット、これはピンに絡む!

 

そのまま入っておしまいなさい!(この人はローズ側の雇い主です)

 

バカな!そんなバカな~!!(この人はイヴ側の雇い主です)

外野のリアクションがいちいち面白いんですよ。

 

入れ!入れ!

 

惜しい~~!
ほんと、いいリアクションしますねえ。


対するイヴのファイナル・バレットとは!


まだAパートしか終わってないのですが長くなってきたのでここまでにします。
決着含めてこの後も面白すぎたので見てない人は見たほうがいいですよ。
2022年ベストバウト10選に入る勝負でした。

 

ヴィペールさんもいい悪友になりすぎだし、また何か言ってるシャア(CV池田秀一)もシャアだし、ラストシーンも印象的です。


で、そのラストシーンの次回から女学園ゴルフ部でパヤパヤ編がはじまってしまうのも本当にヤバいので、さらにその続きが描かれる来年の2期放送も本当に楽しみです。



 

「バディゴル」をとりあげたなら、当然これもセットにならなければおかしいでしょう。
前半ラストはこちら。

 

⑤ヒーラー・ガール #3「お掃除、ラン・ラン・ラン」

 

昨年ごろからヒーラーが大ブームとなっていることは有名だと思いますが、その中でも見た目の異常さでは群を抜いているのがこの作品でした。

 


西洋医学東洋医学と並ぶ第三の医学、歌で病気やケガを治す「音声医学」というあまりにも怪しすぎる行為をテーマにしている一方で、ストーリーそのものは地に足のついたものも多く(ヒーラー自体は治療のイメージ世界の中ではよく浮いていますが)、そのギャップもまたこの作品に引き込まれる要素のひとつになっていますね。

この3話はミュージカル回のようなもので、まあ、ミュージカル回なら面白いに決まっていますし人気エピソードなのも確実です。

 

ヒーラーの仮免試験を控えた見習いヒーラーたち。ヒーラーのひらひらの薄い服、エッチだよなあ、なんて思っていたら歌い始めます。歌いながら試験勉強をしているんですね。開幕早々、この回は最高なのでは?という予感がします!

 

愉快なポーズ

師匠たちが歌に参加してくるのも楽しすぎます。

 

一緒に勉強に励む見習いヒーラーたち。苦手科目も克服したいところです。

 

合格祈願もバッチリ行って、いざ本番。

 

ヒーラーボーイもいるんですね…

 

試験が終わって燃え尽き状態の見習いヒーラーたちを、師匠は町の運動会に連れていきます。

 

町内運動会~♪ここからの流れがたまらない!

 

運動会ではライバルのヒーラー、ソニアちゃんに挑発されて勝負をしますが、ここでも歌いながら話が進んでいくのが本当によすぎましたね。競技中も雑談中もずっと歌ってます。歌っているのは3人のみ、ソニアちゃんも歌っていないので会話の落差も楽しいところ。

 

歌いながらのスポーツはなかなかの異常さですが、歌いながらのほうが力が発揮されるらしいです。普通は考えられないですが、師匠たちがそう言ってるんだからそうなんです。



パン食い競争最強のかな

 

これまで歌っていなかったソニアちゃんも歌い始めてヒーラーの平安名(玲美)とバチバチです!溜めただけあってついに歌に乗ってくるシーン、本当に最高です。

 

勝負の決着をつけるべく1000mのスプリント勝負(馬基準?)に挑みます。

 

ソニアと玲美が競り合いをする中、猛然と追い込んで来る響ちゃんま!
いや、走り方よ。(当然歌いながらやってきています)

 

響ちゃんま1着!

なんか走るのは得意だったらしいです。

あ、C級ヒーラー試験も合格してました。

 

アドリブであの素晴らしい運動会を…
ありがとうヒーラーガールズ…

このアニメ特有の胡乱すぎる異常な治療シーンこそない回でしたが、単純に楽しかったのでこの回にしました。

 

↑胡乱すぎる異常な治療シーンの例


といったところで前半はここまで。後半もなんとか年内に…

できました。

darakou.hatenablog.com