前半はこちら
今年の年末、大きな話題となっているアニメ映画といえばスラムダンクですね。
後半最初の作品は、2022年2大バスケットボールアニメの一角です。
⑥Extreme Hearts #11「Run for Victory」
作品タイトルにもなっている「Extreme Hearts」とは身体能力を大きく向上させる「エクストリームギア」を使用したハイパースポーツ、つまりトンデモスポーツの音楽系女性芸能人大会のことです。
競技に勝てば歌などのパフォーマンスを披露する機会が得られるという、いま流行のウイニングライブ方式が取り入れられている作品なのです。
11話は神奈川県大会決勝戦、新鋭の主人公チームRISEと王者May-Beeが対戦します。
この大会は毎試合競技種目が変わるのですが、決勝戦の種目はバスケットボール。
ここまで来るとトンデモ感のようなものはほとんどなくなって、スラムダンク世代にはたまらない試合になっていましたね。
ジャンプボールはなんと身長差40cm。
May-Beeのティーナ・メルキースは身長195cmと、女子選手としては規格外の長身です。通称2メートル。May-Beeはアイドルチームですが、そこらへんのオタクよりデカいですね。エクストリームハーツの影響で女性アイドルが大型化していたりするのでしょうか?
対するRISEの葉山、売れないシンガーソングライターでしたが、歌の仕事を続けるという夢のために大会に参加しています。
スポーツこそ未経験でしたが、強い精神力とギアのサポートによるダッシュ力と跳躍力が武器のプレイヤーです。
とはいえさすがにこの身長差ではボールはとれませんでしたね。
May-Beeはリーダー桜井のアリウープで先取点をあげます。
ギアによる身体能力強化があるので、女子選手でもダンクを決めまくることができます。女子選手のプレーを豪快なものにするハイパースポーツ、見どころだらけですね。
ギアで身体強化されているときは、上記の通りユニフォームとボールのラインが光っているのでビジュアル的にも映えます。
経験も実力も上の王者May-Bee、第1クォーターを19-0で終了します。
いまだに1点も奪えていないRISE。この回20点とれ!
これまでに敗れていった、特に名前を憶えられていない人たちが観客席で解説しています。
(ほんと誰?)
30点差がついたら心が折れて終わりだよ!
第2クォーターも早々にMay-Beeに得点を奪われます。
ヤバいよヤバいよ~
敗れていったかつてのライバルたちの中に出川が…いるはずはありませんが、名前が分からないので仕方ないです。
30点差となるシュートを阻止する葉山所長!
カウンターでRISEが遂に初得点をあげました。
連続得点で勢いに乗るRISEでしたが、所長は先ほどの着地で足を痛めてしまっていました。
ケガを押して試合を続ける葉山所長、痛いだけだから跳べる!というわけでむしろ葉山無双がはじまり、RISEは12点差まで追い上げます。
アイキャッチもいいですね!抜かせてもらいます!
第2クォーターが終わって治療中、ここはもう当然あれですね。
いいからテーピングだ!
さすがにそのままは言えないので「とりあえずテーピングだな」でしたが…
試合に戻ってからも痛みに耐えてボールを拾い続ける葉山所長。所長が拾ったボールを前線の仲間が得点につなげてくれています!
エクストリームギアによる空中移動シュート
デカすぎんだろ…
さらにMay-Beeはフルコートプレスを仕掛けてきます。やっぱりスラムダンクなのでは?
久々のルール説明テロップ!
バスケットカウントワンスロー、これもスラムダンクぶりに聞いたワードです。
RISE追い上げムードの中で場面転換。こちらもこれまでに敗れていったライバルたちです。
「違うよ、RISEがリードしてるの!」
大胆なカットの間に逆転したRISEでしたが、May-Beeにも意地があります。試合最終盤で同点です。
これはもう絶対ブザービートになるだろうと確信しながら見れるラストプレーも素晴らしかったですね。両チームともに必死なのが伝わってよかったです。
汗でしっとり葉山所長
想像以上にちゃんとバスケをしている上に、1試合を1話の中に見せ場たっぷりで入れきっているのもお見事でしたし、この次の最終回も良すぎましたね~。
いまどきケガを押して試合かよみたいな意見もありましたが、スラムダンクなんだから問題ないんですよ!
ということで映画スラムダンクも見ましょう。
(私はまだ見ていないので適当なことを言っています)
実況民三大覇権、バディゴル、ヒラガ、エクハ全部入れたかったので今年は入れてみましたが、まあいいでしょう!
気を取り直して?、なろうアニメって、スローライフが人気だったりしますよね。
お店を開いたり、農業なんかも人気のありそうなジャンルです。
現実には田舎に移住してスローライフを志した人の95%はカフェ(飲食店)を開いているんですけどね。(※ソースはテレビ朝日系「人生の楽園」)
現実とアニメファンの希望とは少し異なっているのでしょうか?
そんなことはどうでもよく、今年最も注目されている農作物といえばトマトでしょう。
続いてはトマトが出てくる大人気作品を取り上げたいと思います。
⑦農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。 #10「農民とアシパラの街」
ちなみにこの作品のトマトはトマトじゃなくてトマテらしいです。
トマトじゃなくトマテなので現代社会のトマト栽培の常識はトマテに通じるとは限らないわけですね。非常に姑息巧妙な作品設定です。
この10話でスポットの当たる野菜はアシパラ(アスパラでない)です。
アシパラを巡る陰謀、鍛え上げられた農民スキルも炸裂する最高の回でした。前回がシリアスだったからおかしくなってしまったんでしょうか?
ドラゴンを農民パンチで瞬殺し当然のように美少女を拾う、自称農民のアル君。
ここまで開始1分。このスピード感。
助けた美少女から、街の様子がとにかくおかしいので調査してほしいという依頼を受けることに。詳細は不明ですが、とにかくおかしいらしいです。
その街はアシパラの名産地で、究極のアシパラが作られているためアル君も乗り気になりました。めちゃくちゃアシパラについて語るアル君。
お前、農業のことになると早口になるよな。農業するシーン、あんまりないのにね?
街への道中でアル君大好き女オーク軍団に襲撃される定番展開(これ必要?)もありましたが、無事街に到着。しかし街の様子は異常です。
モップを構えている門番!
明らかに目がヤバいお店のおっちゃん!
野菜踏み付けおじさん!
さらわれるアル君!
どうなってんだよこのアニメ街…
煙の出るアシパラクレープ!
アシパラドリンクを垂れ流す店主!
さらわれるアル君!
どうなってんだよこのアニメ街…
事態解決のため、アシパラ革命によって街を豊かにした領主宅を訪問するアル君。
アシパラの絵画
この領主、実は人類を支配しようとしている魔族に洗脳されていたのです!
すっごい目が光ってます。
拾った美少女も家族を人質にとられ、魔族の指示で動いていたためピンチに陥るアル君。街中心の女神像が洗脳装置であることをベラベラ話し始める魔族さんでしたが、その時、女神像が破壊されます。
なんと、アル君を簀巻きにしてさらっていた2人組は実はアル君の仲間であり、監視を逃れるためアル君をさらったフリをして作戦会議を行っていたのです!
マジかよ!?
トンチキギャグかと思ったら実は伏線だったという、絶対予想できるわけがない展開に魔族も視聴者も度肝を抜かれました。
領主の洗脳を解くため、トドメはアシパラアタックです!!
「食べ物ごとき」じゃねええええ!
アシパラを心から愛している領主は、アシパラを食べて洗脳から解放されました!
この爽やかな甘みと深いコク…なぜ忘れていたのだ、アシパラへの愛を…!
最後は必殺農民パンチで魔族を撃退してフィニッシュ!
本当にとんでもないアニメでしたね、農民関連。
果たして来期以降の農業アニメはこれを超えることができるでしょうか?
農業から一転して今度は理系たちの最終決戦(?)を見てみたいと思います。
⑧理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ #12「君がありのままでいられる事を証明してみた。」
作品自体は理系を名乗る異常者カップルがいちゃつきまくるラブコメなのですが、
この2期最終回では理系に関係ない悩みと理系でない異常者を理系の異常者の異常行動で解決するあまりにも理系すぎる展開が鮮やかすぎたため選出しました。
理系異常者にツッコミを入れる常識人ポジションだったキャラが実は普通のツッコミ要員でないことが明らかになっていくのが2期のストーリーのひとつになっています。
その普通子ですが、道場の子に生まれ幼いころから鍛えられた結果、中学時代に憧れの先生に投げ技をかけて破壊してしまっていました。
このことがトラウマとなり、普通であることに執着していたのです。
これはエクストリームハーツでも戦えそうなエピソードですね。ハイパースポーツに興味ありませんか?
そんな普通子に告白してフラれてしまったのが一見して人のよさそうな式城君です。
前回まで結構いい雰囲気だったこともあったのですが、普通であるために式城君と付き合う選択に普通子は疑問を持ち始めていたのです。
しかし式城君には隠された本性があり、フラれたことでそれが明らかになってしまいました!
「ここでフるなんて普通じゃないよ!」
デデーーーン
トラウマを刺激され、なおも迫る式城君を投げてしまう普通子!
「普通じゃないよこんなの!!」
ドガーーーン
式城君も反撃し、隠し持っていたスタンガンを普通子に喰らわせて拉致してしまったのです!
とんでもない急展開です。これ何アニメ?
式城君は不良仲間たちと拉致した普通子に暴行しようとしますが、普通子の態度に怒って先走った不良をやってしまう式城君。
「僕、またやっちゃいました?」
式城君、恐ろしいサイコ野郎です。どうやら親からの虐待でこんな性格になってしまったようなのです。
「君が普通じゃないからいけないんだよ!!」
ガガーーーーン
この流れ何回やってんだよ!
式城君はなおも普通であること(=式城君と付き合うこと)を求めます。
いや、もう無理だよ、このアニメは普通じゃないよ!
「もう何が普通なのかわかんないよ~~!」
少なくともこのアニメは普通ではない!!
再び普通子に拒絶された式城君、諦めてついに普通子に普通の暴行をしようとします。
やべーぞ!
そこに現れたのは先輩の理系異常者、雪村君です。
理系の能力を駆使して、普通子がここに囚われていることを突き止めたのです。さすが理系。
しかし、力では劣る理系の雪村くんが数でも勝る不良たち相手にとった作戦とは。
颯爽と取り出したプロジェクターを使ったプレゼンテーションです!
あ、これはいつものリケ恋ですね。普通です。
普通子が普通であろうとしなくてもいいといった感じのことを遠回しに説明し続ける雪村君。しばらくの間は話を聞いてくれていた不良たちですが、さすがに実力行使に出ます。よく聞いてたな、今まで。
激しい暴行を受ける雪村君ですが、硫酸などの劇物(の偽物)で脅す理系ハッタリによって不良を撃退します。逆に追い詰められた式城君。
「なんでここまでするんだよ!」
「それは貴様が!理系を怒らせたからだ!」
ぎゃああああああああああ!
これもうアスパラを口にぶち込んで洗脳解除する農民とほぼ同じですよ。
式城君たちはやってきた警察によってあえなく逮捕となりました。
あ、警察コスプレしてるこっちの子がメインヒロインの理系です。というか警察来てるところで警察コスプレってどうなんでしょう。
全く予想できない壮絶な最終回、猛烈なスピード感もあって本当に盛り上がりましたね。そりゃあ原作者も大満足なアニメに仕上がるわけですよ。
果たして第3期はあるのでしょうか?
そういえば、普通子は結局理系異常者の雪村先輩を好きになってしまったので、普通を脱却したと思ったら確定カップルに横恋慕する負け役になってしまっているように思うのですが、果たして普通子の明日はどっちなんでしょうか?
ハーレムの正しさを理系が証明してみるしかないですね?
そういえば、もう一つ年末の大きなイベントと言えばM-1グランプリがありますよね。
お笑いをテーマにしたアニメといえば、あの名作「まえせつ」を思い出す人も多いかと思います。
お笑いをアニメで表現するのはやっぱり難しいのですが、今年も果敢にチャレンジする作品が登場していました。
⑨てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!! #10「ピニャータの章」
お笑い選手権「てっぺんグランプリ」の優勝を目指す女子漫才トリオを描く、感嘆符が多すぎるアニメ「てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!」。
この時点でまえせつに負わされた心の傷が開くような痛みを感じるアニメファンもいるかと思いますが、そこは心配無用です。
お笑いのネタ披露そのものよりもお笑い修行と称した謎特訓に重きが置かれている楽しいアニメなのです。
お笑いアニメにも夢があるということを示した作品と言えるでしょう。
どの回も非常に面白いのですが、誕生日を巡るあまりにもくだらない駆け引きが繰り広げられた10話を今回は選ぶことにしました。
この日に誕生日を迎える2人ですが、自分から誕生日をアピールすることなく誕生日をみんなに祝ってもらいたい、プレゼント大量ゲットでやりたい放題したい!という邪な思いを抱えています。
その手段として思いついたのが、誕生日にSNSで上がる祝福の風船をみんなにさりげなく見せてみることなのです。
その時、タイミング悪くテレビ画面に「風船ハラスメント」の話題が!SNSでの誕生日アピールはハラスメントだった…?
まさかモンスー脳もハラスメント…?(ハラスメントまがいと言えなくもないようなこともありますけどね?)
風船アピールは頓挫しましたが、誕生日アピールでプレゼント大量ゲットをあきらめない貪欲な2人。
誕生日プレゼントは欲しいけど誕生日プレゼントはあげたくない、従って自分の誕生日はアピールしたいが相手の誕生日アピールは妨害したいという高度(?)な駆け引きが発生したのです!
カレンダーにケーキの絵を書いたらそれにそっくりの妖怪ツノドーナツが報道されて失敗。ちなみに妖怪ツノドーナツの中身はアメリカの警察官らしいです。どういうこと?
母親に電話をして誕生日を祝う言葉をみんなに聞かせようと思ったら、父親が家を出ていってしまったという衝撃の事実を聞かされてしまってこれも失敗。
このあとも芋版作戦、ソースせんべい作戦、マニキュア作戦、いずれも失敗に終わります。バカバカしい作戦がしょうもないオチで頓挫するという展開が続くのが結構楽しいんですよね。会話もお笑い風味で軽快なんですよ。
失敗が相次いだため、ここでとっておきの作戦が発動します!こんなこともあろうかと用意していたピニャータを使用します。
ピニャータとは中にお菓子やおもちゃなどを詰めた紙製のくす玉人形(wikipedia参照)であり、中から大量のお祝いメッセージとともに登場することで誕生日をアピールするという切り札なのです!
いや、メッセージカード多すぎるでしょう。
ところがまさかのネタかぶりが発生します!そんなことあります!?
ともかく、相手より先に壊れればいいというわけで激しくぶつかり合う2人。しかし、装甲が堅すぎたためいつになっても壊れません。さすがに2人とも疲れてきました。
「ちょっと待て、これは、ツノドーナツ!!」
どういう伏線回収なんだよ!?
全く回収する必要のない伏線回収です。確かに漫才にもありますけどね、伏線回収系のオチ。
この終わらない戦いは素直に誕生日を主張する者の登場でドロー(?)
めでたいことを主張して何が悪いの!という大正論です。
ハ、ハハッ、今日は僕の誕生日だ。
実はみんな誕生日なのを知っていて、誕生日アピールしていたこともバレバレだったという綺麗なオチがついたのでした。
次回、ピニャータの章!
!?
本来テレビ放送では10話の次週は諸事情で放送中止になっていた2話が放送される予定だったのですが、なぜかBS日テレのみ2話の放送ができなかったためこの10話が2週連続で放送されることになってしまいました。
他局で問題なく放送されるエピソードを流さずに風船ハラスメント回を連続で見せる、これこそ風船ハラスメントだろ!という全然嬉しくないオチがついてしまったのも2022年のエピソードのひとつとして残すべきかなと思いましたので選出としました。
年末にこれ以上の長い記事、書くのも読むのもだるいと思うので、
最後は久々に、あっさりと僧侶で行きたいと思います。
⑩ハーレムきゃんぷっ! #2「混浴秘湯で楽しみませんか?」
いろいろな作品があるComicFestaの通称僧侶枠、今年も男性向け、女性向けと様々なタイプの僧侶枠が放送されましたが、その中でもとにかく衝撃だけは随一だったのがこのハレきゃんでしょう。
前回のあらすじ
ソロキャンプを行っていた山道健介は、キャンプ場で装備が足らず困っている少女たちを自分のテントに泊めることになる。その夜、健介は酒に酔った勢いで、少女を襲ってしまう。
普通にアウトだろ!
もともと女性向け僧侶では犯罪スレスレの行為はつきものだったのでいつものことでしたが、男性向け僧侶であるとビビりますよね。
ちなみに襲ってしまうと書いてますが1話時点ではまだ最後まではヤってません。
2話はその翌朝から始まります。
襲った少女に睨まれる山男。通報されないだけ御の字です。
山男は秘湯があるから行ってみては?と促しますが、実は秘湯などというものはなく、ただ混浴の温泉に誘導して裸を見たいだけだったのです!
クズかよ!?
しかし女の子たちの中の1人には見抜かれており、逆に山男に迫ってきます。
そのまま温泉でやってしまいました。まあこれは正しいエロ漫画なので良いでしょう!
後日、少女たちの学校に教師として赴任してきたのはあの山男でした。
教師なのかよコイツ!ヤバすぎるだろ!
衝撃のシーンすぎましたね…2022年の中でもトップクラスだと思います。この後も教師の自覚が全くない言動を繰り返しているので世も末ですよ。
そもそもこいつらキャンプにテントすら持ってこれていない上に、キャンプ知識も道具もないままキャンプ部を設立してキャンプしようとしているんだからヤバいです。
ちょっとゆるキャン△でも見て勉強してきてくれませんか?
というかこのアニメ、キャンプじゃなくてもよくないですかね?目立ったキャンプ要素と言ったらこの隠し方だけでした。
結局、余計なところから絡まれただけだったような…
とにかく、モラルがヤバすぎるものは楽しいので楽しかったことは間違いなかったですね。
歌も印象に残りますし。
といったところまでで10本終わりました。
今年も10話では足りないほど面白いアニメばかりでした。
来年も「今期アニメが過去最高クール」の精神で楽しんでいきたいと思います。