映画の倍速視聴を嫌わずにはいられないオタクたち

倍速視聴の話、もう一か月ぐらい前のものなので遅いんですが、
この話題、今回が初めてなわけでもなんでもなく定期的に起こってて、
同じようなことを毎回毎回言ってるのを見てるので、また1年後ぐらいに同じ話が出るでしょう
つまり先取りですね。


さて、今回の発端はこの記事でした。

gendai.ismedia.jp


この論争、何度も起こってる割には

「きわめて個人的な問題に過ぎないのでどんな見方をしようが自由でしょ」

の一発で終わりなのであとは倍速否定派が人格攻撃するだけという意味のないものになりがちです。

それは、まあいいです。
でも気になるのは、なんで他人が勝手に倍速視聴しているだけの全く関係もない、どうでもいいことに対して、そこまで必死に人格攻撃をしなきゃ気が済まないのだろうか?という点です。


その答えのヒントが、2週間ぐらい前に起こったこちらの論争?でした。


『今の大学生は物事に詳しい「オタク」に憧れているが回り道を嫌うので「最短距離でオタクになれる方法」を探しているらしい』

togetter.com

 

なるほど、オタクさん、とても深くて、すばらしいですね。

 

でもちょっと待ってよ。
このスクショ、ソースは冒頭の現代ビジネスの記事の中の一部分ですよ。
ほんのちょっと前にバズった記事の中の一部分のスクショがまたバズる?
あのさぁ…

 

オタク君、元の記事、読んでなかったでしょ?

倍速視聴で近道してオタクになろうとするのはダメと言うくせに、
記事を読まずにリツイートはするんだね?

っと、すいません、話が逸れました。
ちゃんと記事を読んでた上で、わざわざもう1回反応した人も中にはいますもんね。


このツイートやtogetterについてるコメントやリプライ、
端的に言えば「オタクは気がついたらなってる」「真のオタクは自分からオタクとは言わない」
みたいなテンプレオタク選民思想で、まあ、オタクってそうだよねって感じなんですけど、まさにこれが疑問の答えという気づきがありました。

つまり、こうです。

「素晴らしい俺たちオタクを効率的に、最短距離で目指そうなんておこがましい」

「むしろ最短距離で来られたら自分たちの優位性・独自性が保てなくなって困る」

だから必死に人格攻撃をしなきゃ気が済まないんですね。アイデンティティの危機だから。


「死ぬまで何かしらの物事を見届け続け、その対象の愛を仲間と語り合い、考察し合い、視座を高めていくのがオタク」
オタクになろうとしてるのは倍速視聴民じゃない、君たちのほうだよ。

「物事に詳しいオタクになろうとして倍速視聴してるんでしょ?」って言ったら笑われると思いますよ?


こういったオタクの姿勢、自分はオタクにかかった呪いだと(勝手に)呼んでるんですが、ここからその原因となっている「呪い」についてもっと掘り下げます。

個人的にはそっちが本命の話題といったぐらいのものです。

 

 

だけど面倒になったので今回はここまでで終わります。

自分はオタクでもブロガーでもライターでもないからしょうがないね。

効率的にコンテンツを消費しよう!みたいな記事でもいいかなって思ってます。とにかくオタクになりたくないので。